- 新品
- 書籍
- 書籍
ヨーロッパ精神史入門 カロリング・ルネサンスの残光 岩波人文書セレクション
2,420円
獲得ポイント22P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/10/25 |
JAN | 9784000285537 |
- 書籍
- 書籍
ヨーロッパ精神史入門
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ヨーロッパ精神史入門
¥2,420
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
普遍論争のことが気になっていた。というか、唯名論が非常に真っ当なことを言っていて実在論の方が時代遅れな変なことを主張していたのではないか、という程度の浅薄な掴み方しかしていなかったのに、なんだか気になっていたのである。 唯名論こそが、近代以降の人権思想と実証的な自然科学との基礎付...
普遍論争のことが気になっていた。というか、唯名論が非常に真っ当なことを言っていて実在論の方が時代遅れな変なことを主張していたのではないか、という程度の浅薄な掴み方しかしていなかったのに、なんだか気になっていたのである。 唯名論こそが、近代以降の人権思想と実証的な自然科学との基礎付けとなったということは否定し難いが、しかし唯名論の見通しの良さが何か大事なものを切り捨ててるのではないか、という引っかかりは確かにあった。 個人の尊重という点で唯名論の貢献は大きいのだが、一方で抽象化され均質化された個人の集合が社会を形成しているという原子論的な処理方法の居心地の悪さとでも言おうか。 実は、唯名論と実在論とが何を争っていたのかは、上述のような浅薄な所にはなくて、「個」をどう捉えるかをめぐってのずっと深いところに問題があったようだ。 非常に得るところの多い、通俗的な言い方で目から鱗の本であった。 本書を読んだ上で言い切るが、僕自身はノミナリストじゃないな。
Posted by