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ソロモンの偽証(第3部) 法廷
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ソロモンの偽証(第3部) 法廷

宮部みゆき【著】

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ソロモンの偽証(第3部) 法廷

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/10/12
JAN 9784103750123

ソロモンの偽証(第3部)

¥1,980

商品レビュー

4.3

512件のお客様レビュー

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2024/12/30

宮部みゆきさん著「ソロモンの偽証」 本作が最終章の第三部、第二部で学校内裁判に向けての情報収集や証人召喚要請を経ていよいよ生徒達の手による法廷が開かれる。 3冊合わせて約2300頁上の文量に対して結末はミステリー作品としての驚きは薄かったが、類い稀な読み応えのある内容と満足度が...

宮部みゆきさん著「ソロモンの偽証」 本作が最終章の第三部、第二部で学校内裁判に向けての情報収集や証人召喚要請を経ていよいよ生徒達の手による法廷が開かれる。 3冊合わせて約2300頁上の文量に対して結末はミステリー作品としての驚きは薄かったが、類い稀な読み応えのある内容と満足度が本当に素晴らしい作品だった。 強いて書けば中学三年生のわりに出来すぎた子供達が多数描かれており、人間的にも振る舞い的にも大人さながらの言動行動が目立ち、そこは読んでいて常に違和感として引っ掛かった。 子供っぽさ、中学生っぽさが感じられず熟練され洗練されすぎている様に感じられてしまう。 この三部作全てを読了してみるともともと自分自身が裁判や法廷に詳しくないにも関わらず、その流れや進行方法、細かい所作や所動言動等がとても分かりやすく説明される様に描かれており全体的にとても理解しやすかった。 前回読んだ「模倣犯」もそうだったが、圧倒的な文量を用いながら、委細を事細かく描かれていく事により各々の登場人物の感情が抜群に読み取れる事ができる。 宮部作品の特徴なのだろうと感じている。誰もが真似できる訳でもなく、作者の腕の違いを再度思いしる事となった。 宮部作品、本当に素晴らしい。 本作品も含めて今まで自分が読了した宮部作品は全て☆5評価になっている。 次は直木賞受賞作品の「理由」を読みたいと考えている。

Posted by ブクログ

2024/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかったです。大作だったのでどういう結末を迎えるのか期待半分不安半分でしたが、満足でした。和彦くんの秘密も明らかになり、最後には戦い抜いた同志のような絆が見られたのが良かったです。野田君の「友達になりました」が良いなあ。朝井さんが亡くなってしまったのは残念でなりませんでした。

Posted by ブクログ

2024/08/31

想像していたより、期待していたより緻密で迫力のある法廷だった。誰もが責を果たしたという印象。 第Ⅱ部までで子どもが子どもなりに持つ知性や勇気を描いているのだと思ったけど、第Ⅲ部まで読んで、全編を通して子どもたちを取り巻くどうすることもできない現実が冷酷に描かれていたことに気づいた...

想像していたより、期待していたより緻密で迫力のある法廷だった。誰もが責を果たしたという印象。 第Ⅱ部までで子どもが子どもなりに持つ知性や勇気を描いているのだと思ったけど、第Ⅲ部まで読んで、全編を通して子どもたちを取り巻くどうすることもできない現実が冷酷に描かれていたことに気づいた。 いじめ、厭世観、親ガチャ、形骸化した教育機関、正義と嘯くマスメディア…そしてそれに対する言い訳も慰めも示されない。 それに立ち向かうのは子どもたち自身の知性と勇気なのだ。そして宮部みゆきはそれを信じているのだろう。

Posted by ブクログ