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「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる 光文社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2012/09/14 |
| JAN | 9784334037062 |
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「ゼロリスク社会」の罠
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商品レビュー
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39件のお客様レビュー
最近、メディアやネットを通じての炎上も度を越した「過剰反応」、企業ではオーバーコンプライアンスというように「ゼロリスク志向」を目にすることが増えた。やりすぎで、本末転倒になったり、逆に同じ貉として加担してしまっているケースだ。善悪二元論で分かりやすく、正義を演じる快楽にも浸りなが...
最近、メディアやネットを通じての炎上も度を越した「過剰反応」、企業ではオーバーコンプライアンスというように「ゼロリスク志向」を目にすることが増えた。やりすぎで、本末転倒になったり、逆に同じ貉として加担してしまっているケースだ。善悪二元論で分かりやすく、正義を演じる快楽にも浸りながら、つまりは思考停止状態とも言えるのではないか。そんな危険性について、ゼロリスクこそリスクであるという逆説的な論調で痛快に皮肉っていくのが本著。 問題を起こした企業こそ、リスクマネジメントやCSR、コンプライアンスが金科玉条となり、それを優先していく傾向にあるが、それは間違えではないのだが、日本経済が長らく不況に苦しむのは、こうした背景があるはずというのが著者の意見だ。致命的なリスクは回避しておくべきだが、分からなくもない。 ただ、著者はリスク回避を甘く見ているというか、少しだけ皮肉のカウンターぱんちをしておくと・・以下内容だが、ファンヒーターの顧客情報なんて、家電メーカーが網羅的に持っているだろうか。顧客が自発的に登録した情報は一部であったとしても、それを拒否する権利がある以上、いずれにせよ全世帯に告知を送る必要があったのかもしれない。決して、個人情報保護のためにこの対応に迫られたという事ではなく、牽強付会である。 ー 松下電器(現・パナソニック)も、個人情報問題のあおりを受けて大きな損害を出しています。2005年、同社製石油ファンヒーターの経年劣化によって一酸化炭素中毒事故が相次ぎ、リコールすることになりました。ところが同社では個人情報保護のために、顧客情報を古いものから廃棄してしまっていたのです。結局同社では、この製品の購入者を捜し出すために、日本の全世帯に告知ハガキを送り、大量のテレビCMを流すなどして、200億円もの費用を投ずることになりました。過剰コンプライアンスの代償は、極めて高くついたのです。 それは置いておいて、食品関係の話などは雑学っぽい内容だが為になる情報も多い。例えば、カビないパンとカビるパン、どっちが怖いという直感と異なる話。カビの生えないパンは添加物が入っているから危険と思ってしまうが、各種のカビが作る毒(マイコトキシン)には強烈な発がん性を持ったものがあり、長期的な摂取は潜在的な危険があるので、顕微鏡レベルで見れば内部にカビあったりすれば、その方が危険であるとも言えるという。 やや強引さもあるが、こうした役立つ情報も多い良書である。
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ゼロリスクを求めて、無視できるようなリスクを過大評価したりしないようにすべき。過大でも過少でもなく、適度にリスクを評価すべきだが、それにはいろいろと知識やノウハウが要る。その入り口を語る。 原発事故に関して放射線の簡単な情報が書いてある。実際この程度の知識もなく騒いでいる人が今...
ゼロリスクを求めて、無視できるようなリスクを過大評価したりしないようにすべき。過大でも過少でもなく、適度にリスクを評価すべきだが、それにはいろいろと知識やノウハウが要る。その入り口を語る。 原発事故に関して放射線の簡単な情報が書いてある。実際この程度の知識もなく騒いでいる人が今もいる。 新型コロナウイルスのときのあれこれにも適用できることが多い。
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日本人はリスク評価と相性が悪い。減点法社会や同調圧力の影響だろう。リスクの中でも、恐怖心を煽るもの、制御不能のもの、人工的なもの、子どもに関わるもの、未知のもの、関心の高いもの等はリスク評価を謝りやすい。 この本ではリスク分析の中でも特に筆者の専門の化学物質のリスクについて分かり...
日本人はリスク評価と相性が悪い。減点法社会や同調圧力の影響だろう。リスクの中でも、恐怖心を煽るもの、制御不能のもの、人工的なもの、子どもに関わるもの、未知のもの、関心の高いもの等はリスク評価を謝りやすい。 この本ではリスク分析の中でも特に筆者の専門の化学物質のリスクについて分かりやすく解説されている。どんな危険要因も定量的な評価(分母は何でいくつか)が重要だなと感じた。
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