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半導体衰退の原因と生き残りの鍵 B&Tブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日刊工業新聞社 |
発売年月日 | 2012/09/26 |
JAN | 9784526069499 |
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半導体衰退の原因と生き残りの鍵
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半導体衰退の原因と生き残りの鍵
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
半導体産業があっという間に衰退していった様子と原因が極めてロジカルに分析されていて参考になった。 もともと日本メーカーは製造技術力で優位性を築いてきたが、ファウンドリの登場で製造競争力を失った。素人には昔は技術力があったとの誤解があるが、それは幻想で設計技術に関しては最初から日本...
半導体産業があっという間に衰退していった様子と原因が極めてロジカルに分析されていて参考になった。 もともと日本メーカーは製造技術力で優位性を築いてきたが、ファウンドリの登場で製造競争力を失った。素人には昔は技術力があったとの誤解があるが、それは幻想で設計技術に関しては最初から日本メーカーはもっていなかった。だからファブレス路線に転向しても先行する欧米ファブレスメーカーに勝てないでいる。そもそもファブレスメーカーにふさわしい組織構造にも転換できていないから、このままでは勝ち目はないという。 また日本メーカーの集中と選択はやり方が全く間違っていて、単なる不採算部門の切り捨てにしかなっていない。 これらの指摘は半導体産業だけでなく、多くの日本のメーカーに共通するものだと思う。かつて摺り合わせ型産業の代表と言われてきた化学や素材産業も当てはまることは多い。 どの業界も半導体産業の衰退に教訓を学ぶべきだ。
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所在:展示架 請求記号:549.8 Sa66 資料ID:11501519 半導体産業の衰退した原因についてSOC事業を中心に書かれている本です。SOC事業に興味のある方に、一度読んで貰いたい一冊です。 選書担当:HS
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元半導体エンジニア、現在コンサルというバックグラウンドを持つ著者による。技術的にもかなり細かい事を書いてある。 基本的な論調は「日本は垂直統合が強みになったアナログ時代のノウハウは蓄積していたが、主戦場がデジタルに切り替わりその恩恵として分業が可能となって以降、開発体制の切り替え...
元半導体エンジニア、現在コンサルというバックグラウンドを持つ著者による。技術的にもかなり細かい事を書いてある。 基本的な論調は「日本は垂直統合が強みになったアナログ時代のノウハウは蓄積していたが、主戦場がデジタルに切り替わりその恩恵として分業が可能となって以降、開発体制の切り替えが遅れて競争についていけなくなった」というもの。 以下は読んだ上での自分なりの補足意見。 そもそもが会社の数が多すぎるし、無駄に個別のラインを持ちすぎている。ハードが分断化すれば、その上のソフトへの投資も分散するし、結局のところ日本全体で足踏みしてしまう。任天堂みたいにARMやPowerPCに早いうちに乗っかってしまえば良かったんだけど。当時うまくやった任天堂でも現在はプラットフォーム戦略で失敗して立ち行かなくなってしまっている。 あと現場の雰囲気で言ったら、末端の現場が力を持ちすぎていた事が、寿命を縮めたかな。研究より開発、開発より品証。過去の成功体験に強く縛られた近視眼的な経営判断を続けた結果、技術への正しい投資ができなくなってしまった。現在抱え込んだ技術者を大切にするあまりに、時代の変化に合わせて体制を変えることに二の足を踏んでしまった事も大きい。これに関しては日本の雇用制度に本質的な問題がある事も無視できない。 この本の主張としては標準準拠と専業化を進めなさいって事なんだけど。すでに技術的には何年分も遅れてしまっていて、今更勝負できるのかな、という感じではある。
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