商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 風行社 |
| 発売年月日 | 2012/08/01 |
| JAN | 9784938662899 |
- 書籍
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なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか
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なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんの予備知識もなく読み始めたのでとても難しくて、理解が追いつかないままでした。 ただ、いろんな立場の人たちが集まると、こうも現場は混乱しやすく収拾のつかない事態に陥るのだ、と痛感しましたし、現場で指揮されながらこんな板挟みやお勝手に巻き込まれてしまうのは、大変な憤りだっただろうと感じました。 本書の最後484ページに、「私たちが人間として、人種、信条、肌の色、宗教、国益といったものを克服し、国家や民族の善よりも人類の善を重視する」とありました。多様性の名を冠した他者への無関心や自己の利益の貪欲な追求というのが、最近は横行しているように感じます。「人間性の世紀」について、今一度みんなが考えられるといいなと思いました。
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1993年、わずか100日間で人口の一割、80万人が農作業用のナタ(マチェーテ)で虐殺されたルワンダのジェノサイド。その現場に立ち会った国連平和維持部隊長官の手記。 背が低く農耕中心のツチ族。背が高く放牧で暮らしていたフツ族。植民地時代、ベルギーは少数派のツチ族を優遇することで...
1993年、わずか100日間で人口の一割、80万人が農作業用のナタ(マチェーテ)で虐殺されたルワンダのジェノサイド。その現場に立ち会った国連平和維持部隊長官の手記。 背が低く農耕中心のツチ族。背が高く放牧で暮らしていたフツ族。植民地時代、ベルギーは少数派のツチ族を優遇することで広大なプランテーション経営を実現した。独立後ほどなくして双方は内戦に陥る。1993年、乏しい予算の中停戦監視団として送られた国連部隊の人数はわずか数百人(ちなみにダルフール危機の国連派遣軍は1万8千人)。その長がカナダ軍出身のダレール氏だった。増員の願いもむなしく、ついに山刀を手にしたフツによるツチの無差別襲撃が始まる。 食糧も水も薬もない。押し寄せる避難民たち。状況打開のためには虐殺の当事者との交渉の場にも出なければならない。長官が「かれらを銃撃してしまう極度の誘惑にかられるような場合を想定して、ピストルから弾丸を抜き」(P.319)、ついこの間まではギャングのリーダーだった民兵たちと向かい合う。彼は「悪魔と握手してしまったように」感じる(P.320 )。 状況が悪化する中、国連はPKO部隊の撤退を論議し始める。今ここで撤退すれば虐殺は加速する。 「私は自分の立場をはっきりさせた。私はここを去らない。私たちは、大惨事の中にいるルワンダ人を見捨てることはできないし、私たちの保護下にいる数千もの人びとを見捨てることはできない」(P.271)(そしてダレール氏は戦後、部隊を危険にさらしたとして裁判に立たされることになる)・・・。 自分が多くの過ちを犯したことを認めつつ、ダレール氏は述べている。 「軍人として、私たちは自国の主権を守るために山中を移動するのはいつものことである・・・(しかし)将来私たちは、『国益を越えて』、人類のためにリソースを投入し、血を流す覚悟をしておかなければならない」(P.484)(ルワンダではベルギー、スリランカなどの将兵がダレール長官の下で戦死している) 誤解なきようにいうのだが、私は過去の反省、憲法の制約などを理由に自衛隊の活動を限定すべき、という意見はあってしかるべきと思う。PKO拡充についても賛成でも反対でも自由に意見はあるべきだ。しかし、こうした活動に積極的な人々が「戦争が好きな連中」で反対の自分たちは平和主義者だ、みたいな視野狭窄には陥りたくない、私自身はそう考えている。
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人権問題からではなく、PTSDに興味があり、手に取った本。PKO部隊として派遣された自衛隊員の中にも同じ症状があるとの事。 読み始めて、国際貢献と各国の国益の問題の大きさに改めて気づく。 色々な切り口から考えが深まる本
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