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出口王仁三郎 増補 屹立する最後の革命的カリスマ
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出口王仁三郎 増補 屹立する最後の革命的カリスマ

松本健一(著者)

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出口王仁三郎 増補 屹立する最後の革命的カリスマ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 書籍工房早山
発売年月日 2012/07/01
JAN 9784904701300

出口王仁三郎 増補

¥1,760

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2025/12/01
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王仁三郎が編集した『大本神論』では、なおと王仁三郎の対立が想起させられる「筆先」が削られているから、教義形成史を知るには池田昭『大本史料集成』を参考にした方がいい、というようなことが書かれてあり、孫京太郎による王仁三郎伝にはない人間味が感じられてよかった。 出口王仁三郎個人の評伝というよりは、近代日本の精神史を背景に、その中で彼がどのような存在としてあったのかを論じる内容。思想やイデオロギー等の話は私には難しく「どういうこと??」と思う箇所も少なくないが、それでも最後までワクワクしながら読めました。 特に北一輝との対比で王仁三郎を論じた箇所がおもしろかった。 近代化にもかかわらず貧、病、争に悩ませられる大衆のルサンチマンを、それは「裏切られた神」のたたりであると解読することによって、かれらのルサンチマンを〈共感共苦〉の精神によって大本の神のほうに引き取り、そのことによって救済しようとしたのである。p20 大本信者直万を背景にして「神聖運動」を展開する昭和青年会・神聖会とその指導者である王仁三郎との関係は「飢えた東北(農村)を救え」を合言葉に蹶起する皇道派青年将校とかれらが信奉した北一輝の関係に、相似的といえる。つまり、カリスマと信奉者との関係である。そして、この二人のカリスマの思想が、ともに天皇制国家を前提にしながら、その国家支配の原理としての天皇を変革の原理に読み換えたものである点も似ている。おそらくそれが昭和十一(一九三六)年二月二十六日に発生したニニ六事件と踵を接するような時点で、大本が第二次弾圧に出会わねばならなかった真の理由だろう。p199 北一輝と出口王仁三郎とは、似たもの同士だった。この似た者同士の二人のカリスマは、天皇制国家のもとで結果としてその体制を見做い、いわば「天皇」を「革命」と同義語とする変革の原理に仕立て、「天皇=革命」の国家を造型しようとしたのだ。それは、天皇を国家の支配原理とする天皇制国家のなかで、〈もう一つの天皇制〉を形づくることを意味した。「伝統にしばられた時代にあっては、カリスマは唯一の革命的勢力である」というのは、マックス・ヴェーバー(「権力と支配)の規定であるが、北と王仁三郎はともに、天皇がこの「唯一の革命的勢力」である「カリスマ」、つまり「真正カリスマ」であることを要請した。 ところが、明治維新のときには「真正カリスマ」として設定されていた天皇が、それ以降の日本の近代化=官僚制的合理化によって、「日常化されたカリスマ」になってしまった。 露骨にいえば、近代化をすすめる官僚の頭になってしまったのである。それが、 天皇制国家の支配原理としての天皇、という意味である。このとき、北と王仁三郎は天皇に「真正カリスマ」であることを希求した。天皇を変革の原理とし、ヴェーバーのいう「唯一の革命的勢力」であることを求めたのである。天皇の名において革命を志向する天皇制ファシズム革命のパラドックスが、ここに成立した。p206〜207 現在の大本教団には王仁三郎のようなカリスマがいないという批判ではない。カリスマは今後も出現するかもしれない。ただ、王仁三郎のようなカリスマが現われても、かれが「唯一の革命的勢力」でありうるような、大衆のエトスが「伝統にしばられ」ている時代は終わったのではないか、ということである。マックス・ヴェーバーのいう「伝統にしばられた時代」というのは、前近代のことではない。前近代にあっては、伝統はそれじたい伝統として意識されないのである。なぜなら、前近代にあっては伝統は大衆の生活が営まれている社会論理それじたいであり、その社会論理が大衆の生活をしばる伝統として固定化されるのは、それが失われつつある時代、つまり近代化の過程においてだからである。王仁三郎はその近代化の過程において、すなわち大衆が「伝統にしばられた」状態にあった〈近代日本〉を背景にして、カリスマとして屹立したのだ。とすれば、かれの死は、そのままで日本=原理主義が革命として発動する〈近代日本〉という時代の終わりでもあった。 p233〜234 なんか分かるような分からんような…笑

Posted by ブクログ

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