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遺伝子の不都合な真実 すべての能力は遺伝である ちくま新書
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遺伝子の不都合な真実 すべての能力は遺伝である ちくま新書

安藤寿康【著】

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遺伝子の不都合な真実 すべての能力は遺伝である ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/07/06
JAN 9784480066671

遺伝子の不都合な真実

¥880

商品レビュー

3.5

47件のお客様レビュー

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2023/12/18

ヒトの能力がどの程度遺伝によるものかを検証したもの 個人的には、あたりまえの事を今更書かれてあるなぁといった印象 以下、公式の概要 ----------------- 勉強ができるのは生まれつきなのか?仕事に成功するための適性や才能は遺伝のせいなのか?IQ、性格、学歴やお金を...

ヒトの能力がどの程度遺伝によるものかを検証したもの 個人的には、あたりまえの事を今更書かれてあるなぁといった印象 以下、公式の概要 ----------------- 勉強ができるのは生まれつきなのか?仕事に成功するための適性や才能は遺伝のせいなのか?IQ、性格、学歴やお金を稼ぐ力まで、人の能力の遺伝を徹底分析。だれもがうすうす感じていながら、ことさらには認めづらい不都合な真実を、行動遺伝学の最前線から明らかにする。親から子への能力の遺伝の正体を解きながら、教育と人間の多様性を考える。 ----------------- 副題は「すべての能力は遺伝である」とあるけど、かなり誤解を招くのではなかろうか? 本文では、何でもかんでも遺伝で決まるわけではない事を説明していながら、遺伝に関する誤解を解きたいのかいいように誤解させたいのかわからない 形質によって遺伝の寄与率が異なるのは当たり前でしょうに わかりやすい説明例はよかった 「人間の能力は遺伝と環境のどちらで決まるのか」を「長方形の面積は縦の長さと横の長さのどちらで決まるのか」と同じくらいナンセンスだというのは納得 条件を揃えないと、そりゃぁ比較はできないでしょうね あと、世間の人が如何に遺伝子を誤解しているか 「遺伝的差異を指摘することは差別につながるからそういうことは言ってはならない」と行動の遺伝的影響を否定する人たちは、むしろ彼ら自身が「もしも遺伝的差異があったならそれは差別の対象となる」という優生思想にとらわれている 機会の平等が成された社会は遺伝による能力の優劣が決め手になる 結果の平等の社会だと、能力的に不利な人に手厚い保障が必要になる まぁ、現代に於いて有利なのは「親ガチャ」という言葉が出てくるように、遺伝もさることながら生まれ落ちた環境も大きなものになってるけどね 全体的に感情論が所々に入ってきている印象 バート事件の検証にかんしても、結局著者も明確なデータに基づいて主張しているわけではなく、憶測を過分に含んでいるなぁ 「環境こそが遺伝子を制約している」という主張に関しても、あたりまえの事じゃね?という感想しかない 遺伝子なんて、結局は環境に適応したものが残るわけで 遺伝、各種形質や行動が環境にどう有利に働くかはどんな環境下なのかが大きな要因になるのはあたりまえでしょうに 現代に於いて有利な遺伝子と、高々100年前まで遡っても求められる遺伝子は違うし 一世代をざっくりと20年としても、五世代しかないし、しかもセレクションプレッシャーの強さにもよるわけで 遺伝の影響はあるものの、それ以上に個々の育つ環境の方が個体の生存には影響があると思うけどね

Posted by ブクログ

2020/03/01

2020.2.28 17 歳を取るほど遺伝の影響が強くなるとの結果も。 縦と横、遺伝と環境。長方形。 遺伝と環境。遺伝の発現を社会がどう捉えるか。 集団主義的傾向が高いほど、うつ病の出現率や不安傾向が高い。

Posted by ブクログ

2020/02/25

同じ著者の「心は遺伝する」とどうして言えるのか」が面白かったので続けて読んでみた。 副題は「すべての能力は遺伝である」。まじかよ、と思われるかもしれないが、著者の主張は「遺伝が影響している」であって、遺伝「だけ」で決まっているとは誰も書いてない。編集者のつけたタイトルなんだろうけ...

同じ著者の「心は遺伝する」とどうして言えるのか」が面白かったので続けて読んでみた。 副題は「すべての能力は遺伝である」。まじかよ、と思われるかもしれないが、著者の主張は「遺伝が影響している」であって、遺伝「だけ」で決まっているとは誰も書いてない。編集者のつけたタイトルなんだろうけれど(あとがきで触れている)、ひでえなあ。 タイトルを別にすれば、内容は興味深い。ぼくは前の本で読んでいたので新鮮味はなかったが。 学会の中でも環境重視派と遺伝重視派の対立があるそうだが、これはわかるな、と思う。進化論におけるラマルクの「獲得形質の遺伝」もそうだけれど、「がんばった結果」が報われない、とは誰も思いたくない。 ただ著者(というか編集者?)は能力に対する遺伝の影響が相当大きいことが「不都合な真実」だと考えているようだが、そうなんだろうか? ウサイン・ボルトの子とぼくの子がかけっこをしたら、たぶんボルト子が有利だよね? みんなわかっているんじゃないだろうか。それはまあ、しょうがない。 個人的に気持ち悪いな、と思うのは、DNAを根拠に方向性や志向をほかの誰かに決めつけられることだ。ウサイン・ボルトの子はかけっこが早そうだけれど、動物が好きだからトリマーになりたい! と言い出したらボルトには応援してあげてほしい。ぼくの子が陸上部に入ってボルトを目指す! と言い出したら、がんばれ! と言おうと思う。ぼくが高校のマラソン大会でビリ近かったことは内緒にしておく。 女だから建築士はやめとけ、男だから保育士は向かない、という主張も気持ち悪い。性別とか人種とかで人間をまとめて集計すると、平均値はそれなりに異なるだろうが(黄色人より黒人のほうが背が高い、とか、女より男のほうが重い、とか)だからどうした、ということでしかない。

Posted by ブクログ

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