商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2012/07/10 |
JAN | 9784309021225 |
- 書籍
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冥土めぐり
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冥土めぐり
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商品レビュー
3.1
160件のお客様レビュー
傲慢と浪費の茨の蔦
主人公の心の動きが堂々めぐりで、ストレートな人間からすると読んでいてちょっとイライラします…。
このような人間関係を家族と呼んでいいのか、腹が立ちますが、そんな「蔦」に絡まれないパートナーが知らぬまに主人公救っている、というのが面白いです。
もうちょっ...
主人公の心の動きが堂々めぐりで、ストレートな人間からすると読んでいてちょっとイライラします…。
このような人間関係を家族と呼んでいいのか、腹が立ちますが、そんな「蔦」に絡まれないパートナーが知らぬまに主人公救っている、というのが面白いです。
もうちょっと読んでいたかったな…と思わせる作品でした。
崩撃雲身双虎掌
宮沢賢治の言う『本当のさいはひ』について考えた。 斜陽も思い出した。 直治は上原さんの奥さんに惹かれたが、冥土めぐりの弟は太一には惹かれなかった。 斜陽では上原さんの奥さんの内面は描かれなかった。 太一の事を細かに描いてくれて、嬉しかった。 太一は、犬みたいだ。虔十みたいだ...
宮沢賢治の言う『本当のさいはひ』について考えた。 斜陽も思い出した。 直治は上原さんの奥さんに惹かれたが、冥土めぐりの弟は太一には惹かれなかった。 斜陽では上原さんの奥さんの内面は描かれなかった。 太一の事を細かに描いてくれて、嬉しかった。 太一は、犬みたいだ。虔十みたいだ。 光るその『本当のさいはひ』に私は惹かれるのだ。
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かつては裕福だったことが作中の表現から窺うことのできる主人公の家族。弟の借金により裕福からはかけ離れた生活となるが、主人公やその夫を家族である母親と弟はあてにするようになる。その後、夫が脳の病気により身体が不自由になり、家族とは距離が少し離れる。読んでいて終始、なんて計画性のない...
かつては裕福だったことが作中の表現から窺うことのできる主人公の家族。弟の借金により裕福からはかけ離れた生活となるが、主人公やその夫を家族である母親と弟はあてにするようになる。その後、夫が脳の病気により身体が不自由になり、家族とは距離が少し離れる。読んでいて終始、なんて計画性のない、迷惑をかけ続ける家族なのかと思った。 夫の太一はこんな家族のもとでも純粋というか表向きはなにも変わらず、ただ鈍感なのか、もともとの性格によるものなのか定かではないが、旅行の中でこの夫の姿を見ることで主人公は家族からの呪縛ともいえるものから解き放たれたことへの喜びを感じたのだろうか。 『99の接吻』は4姉妹の独特な関係性を浮き彫りにさせ、一人の他所からきた男をめぐる物語であるが、『冥土めぐり』ほどの気持ち悪さはない印象。谷根千が舞台ではあるが、周りの人が思うほどの下町ではないという部分が読了後に印象に残った。肝心のストーリーはあまり自分には刺さらなかった、女性視点で例の男以外全員女性しか出てこないからだろうか。
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