商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2012/06/06 |
JAN | 9784094087321 |
- 書籍
- 文庫
凍原
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凍原
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商品レビュー
3.2
59件のお客様レビュー
桜木さんのミステリはノーマークだった。桜木さんと言えば道東、それも釧路だ。こんなにも物語の中に、その土地の持つ閉塞感や息苦しさを緻密に書き込めるもんだといつも感心をする。釧路湿原。知らない人にはただの広大な湿地に見えるだろうが、実際は底なしの湿地帯。何が飲み込まれているのか、得体...
桜木さんのミステリはノーマークだった。桜木さんと言えば道東、それも釧路だ。こんなにも物語の中に、その土地の持つ閉塞感や息苦しさを緻密に書き込めるもんだといつも感心をする。釧路湿原。知らない人にはただの広大な湿地に見えるだろうが、実際は底なしの湿地帯。何が飲み込まれているのか、得体の知れない場所だ。発見された他殺体。被害者の正体、足取りを追うとその後ろには「顔のない女の一生が」ある。三代遡れば大体入植者。自分の出自を知りたいと思う気持ちと、その出自の先にある「顔のない女の一生」の生き様に凄みを感じた。
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- ネタバレ
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青い目のために苦労したうえに殺された被害者がただ気の毒で… 樺太からの脱出や生き抜く苦労は読んでいて辛かった。 生き残った人の嘘が歴史になってしまうというのはあるんだろうなとすこしぞっとしました。
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この作者の作品をはじめて読みました。 シリーズもののミステリーかと思いましたが、続編は無いのかな? 一人の青年の死が、絡み合った人生の糸を浮き彫りにしていく。
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