![凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂 小学館文庫](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001684/0016849284LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2012/06/06 |
JAN | 9784094087321 |
- 書籍
- 文庫
凍原
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凍原
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商品レビュー
3.2
56件のお客様レビュー
シリーズかと思ったけれど、これは刑事ものにかたちを借りた、やはり桜木紫乃独自の小説だった。 これで完結しているから、シリーズにはならないのだろうな。 私は推理小説をあまり読まないので、犯人を当てたりするの苦手なのだけど、犯人が誰かということよりも、殺された被害者を巡る人々と、彼ら...
シリーズかと思ったけれど、これは刑事ものにかたちを借りた、やはり桜木紫乃独自の小説だった。 これで完結しているから、シリーズにはならないのだろうな。 私は推理小説をあまり読まないので、犯人を当てたりするの苦手なのだけど、犯人が誰かということよりも、殺された被害者を巡る人々と、彼らの歴史が印象に残る作品。 人が抱える罪は、いろいろ。
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冒頭 、釧路署に小学校4年生男児の捜索願が届くところから始まります。大掛かりな捜査をするも自転車が発見されたのみで、見つからないまま捜査は 打ち切りになります。 そして 場面は1945年、樺太の地へと遡ります。ソ連軍が大挙して侵攻し焼夷弾と機銃掃射で街が破壊される中、必死に逃げ...
冒頭 、釧路署に小学校4年生男児の捜索願が届くところから始まります。大掛かりな捜査をするも自転車が発見されたのみで、見つからないまま捜査は 打ち切りになります。 そして 場面は1945年、樺太の地へと遡ります。ソ連軍が大挙して侵攻し焼夷弾と機銃掃射で街が破壊される中、必死に逃げるキクという女性の過酷な樺太引き揚げの道のりを描写していきます。 さらに 場面は映り 2009年、釧路川合流地点の湿原で成人男性の遺体が発見されます。その遺体は日本人の骨格でありながら 目だけ青いのです。捜査に当たったのはベテラン刑事 片桐と、行方不明の弟の姉、松崎比呂。 時代も人物も脈絡も全く異なるこれらの事象が1つの線に繋がっていきます。点と線がつながっていく過程で深い悲しみが浮かび上がってきます。 犯人が明かされた時、この人が犯人であって欲しくない!と 読み手である私は祈りました。 そう思う読者は多かったのではないでしょうか‥。 ベテラン 刑事の片桐も『ずっと まさかと思ってた。勘が外れることを祈りながら 足使ったのは初めてだ』こう つぶやきます。 湿原には谷地眼(やちまなこ)という現象があって、足を取られると沈んで命をも奪われるそうです。それは人の心の中にもあって、隠したい過去を埋め込んだまま凍らせていくのでしょう。 このタイトルのように‥。 過酷な樺太 引き揚げをミステリーの根幹としたのは北海道出身の作者ならではでしょう。南の沖縄だけではなく、 最北の樺太でも太平洋戦争時代 、ソ連軍によるむごい日々があったことを見つめ直さなければいけない、とあらためて思いました。 時代を行きつ戻りつして登場人物が多いことが読みづらいという評価もありましたが、メモ的に書き出して見るといいですよ。
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読み進めるのが辛い作品でした。 北方領土に関する描写は常に日本人として知らなければならないものと感じた。 現実と比較して読み進めると世界では同じようなことが続いて、作品と同じようになる方もいらっしゃるのかと考えさせられる。 辛い作品でした。 少女は、刑事にならねばならなかった...
読み進めるのが辛い作品でした。 北方領土に関する描写は常に日本人として知らなければならないものと感じた。 現実と比較して読み進めると世界では同じようなことが続いて、作品と同じようになる方もいらっしゃるのかと考えさせられる。 辛い作品でした。 少女は、刑事にならねばならなかった。 1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という少年が行方不明になった。両親、警察関係者、地元住民の捜索も実らず少年は帰ってこなかった。最後に姿を目撃した同級生の杉村純少年によると、貢少年は湿原のほうへ向かっていったという。 それから17年、貢の姉・松崎比呂は刑事となって札幌から釧路の街に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。被害者は、会社員・鈴木洋介34歳。彼は自身の青い目を隠すため、常にカラーコンタクトをしていた。比呂は先輩刑事である片桐周平と鈴木洋介のルーツを辿るように捜査を進めてゆく。 事件には、混乱の時代を樺太、留萌、札幌で生き抜いた女の一生が、大きく関係していた。 『起終点駅(ターミナル)』で大ブレイク! いま最注目の著者唯一の長編ミステリーを完全改稿。待望の文庫化! 【編集担当からのおすすめ情報】 最新作『起終点駅(ターミナル)が、大増刷につぐ大増刷!!! 「王様のブランチ」で特集され大ブレイク! いまもっとも書店員・書評家・編集者の注目を集める作家・桜木紫乃がおくる、唯一の長編ミステリー!
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