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専門家の予測はサルにも劣る
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 飛鳥新社 |
発売年月日 | 2012/05/24 |
JAN | 9784864101660 |
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専門家の予測はサルにも劣る
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商品レビュー
3.6
16件のお客様レビュー
昔から未来を予測したり予言した本は多数あるが、その予測はことごとく外れている。 歴史家などの専門家が書いた本も例外ではない。 なぜ予測は当たらないのかがテーマ。 日常的に専門家によって経済や環境についての予測が行われ、メディアや本で紹介されている。しかし、その大部分は科学の法則...
昔から未来を予測したり予言した本は多数あるが、その予測はことごとく外れている。 歴史家などの専門家が書いた本も例外ではない。 なぜ予測は当たらないのかがテーマ。 日常的に専門家によって経済や環境についての予測が行われ、メディアや本で紹介されている。しかし、その大部分は科学の法則や定理のように、現在の状況をふまえて「線形的に」予測し、現在の延長上にあると考えたものであり、少しでも変化を乱す要因が発生するとそのシナリオは狂ってしまう。 世の中は複雑であり、専門家の予測通りになることはほとんどない。 未来を予測するのはそれほど難しいのだ。 事例として挙げられた経済学者ジャック・アタリ氏の予測も外れることが多い。ジャック・ハズレ。(^^;) ちなみに自分も趣味で競馬をやっていて、予測の難しさを実感している。どれほどデータ分析しても、なかなか当たらない。(当然だけど)テレビの競馬記者や評論家も、競馬の予測はだいたい当たらない。未来予想については、専門家も素人も大差ない感じだ。
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不確実性の時代という言葉が誕生したのは1924年。いつでも世界は不確実。 正しい判断をするのに正しい予測は必要ない。よい決断とは将来どう転んでも前向きな結果をもたらす決断。 利益を出すトレーダーは、未来が予測できるから利益を出すのではなく、損切りができるから利益が出せる。=不確実性を受け入れた行動をする。 アナリスト用のチェックリスト=他の仮説は検討したか、反証を検討したか、など。予測の精度を上げるのではなく、他の予測の可能性を検討すること。 キツネの考え方=自己批判的で控えめ、本当かどうか、いつも自分に問いかける。集団知、メタ認知、バイアスに対するバイアス、謙虚さ、に気を付ける。
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草むらがガサガサ音を立てたら、そこには危険な動物が潜んでいるのかもしれない。人間はこのように、物事の因果関係、パターンを学習しながら、生き残ってきた。一方で、ランダムな現象に対して、あまりにも無力である。ランダムな現象を勝手に理屈付けて解釈してしまうのだという。そうした歪から、予...
草むらがガサガサ音を立てたら、そこには危険な動物が潜んでいるのかもしれない。人間はこのように、物事の因果関係、パターンを学習しながら、生き残ってきた。一方で、ランダムな現象に対して、あまりにも無力である。ランダムな現象を勝手に理屈付けて解釈してしまうのだという。そうした歪から、予測の間違いが生じていく。 上記は、専門家の予測が見誤られる一因だ。他にも、確証バイアス、バタフライ効果、認知的不協和や単なる確率論の話などがこの原因として挙げられる。なるほど、理解し易い話。 予測が無意味だとか、全くの無力だという話ではない。前提条件や因果関係を明確化しておく事が大事だというだけだろう。冗長だが、実証論、統計的というよりは、最初から最後まで、心理学的な内容。それはそれで面白いが。
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