商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2012/05/18 |
JAN | 9784336055057 |
- 書籍
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野性の蜜
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野性の蜜
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
表紙が気になったのと、ポーから影響を受けた作家ということでミステリ読みとして気になり読了。どんなに短い作品の中にも死と不穏な空気が流れているものが多々あり、きりきりと読み手の神経を痛めつけてくる。ただし不快ではなくそのような作風ということで芯は通っておりお好きな人には堪らない一冊...
表紙が気になったのと、ポーから影響を受けた作家ということでミステリ読みとして気になり読了。どんなに短い作品の中にも死と不穏な空気が流れているものが多々あり、きりきりと読み手の神経を痛めつけてくる。ただし不快ではなくそのような作風ということで芯は通っておりお好きな人には堪らない一冊。思わずぎゃっと悲鳴をあげたくなる妻の衰弱の原因「羽根まくら」、動物園で猿の声が聞こえた男の悲惨な顛末「転生」、引き続いてタイトルのインパクトも然ることながら結末に絶句「頸を切られた雌鳥」、某ゲームのかなり有名な日記を思い出す「狂犬」、感受性の強い少女との交流「炎」、スタイルが良い女の子には要注意「愛のダイエット」、年の差が離れ過ぎた恋「シルビナとモント」(ポーの人生を思わせる)、愛し児を亡くす予言を聞いた母親「呼び声」などもっと南米の面白い作家を探してみたくなる短編だらけだった。
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アンリ・ルソーの装画に惹かれて頁を捲ると鬱蒼とした密林の緑の匂いと湿り気を帯びた熱気に包まれる。山刀を手に分け入るとそこには肉を喰らう蟻の群やベルベットのように美しい毒蛇に猿などが現れ、奥深く鮮血の薫りが漂ってくる。濃密な死の匂いと狂気と恐怖に包まれた幻想の物語。一篇一篇が脳内に...
アンリ・ルソーの装画に惹かれて頁を捲ると鬱蒼とした密林の緑の匂いと湿り気を帯びた熱気に包まれる。山刀を手に分け入るとそこには肉を喰らう蟻の群やベルベットのように美しい毒蛇に猿などが現れ、奥深く鮮血の薫りが漂ってくる。濃密な死の匂いと狂気と恐怖に包まれた幻想の物語。一篇一篇が脳内に鎮座していくかのように引き込まれていく。
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国書刊行会エライ!!!キローガは私の大好きな作家ではなるが、いかんせん邦訳が少なすぎて、ボラーニョなんかよりキローガ先じゃない?と思っていたものでした。本当に厳選されてます。
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