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鍵のない夢を見る
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/05/18 |
JAN | 9784163813509 |
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商品レビュー
3.4
647件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
仁志野町の泥棒 石蕗南地区の放火 美弥谷団地の逃亡者 芹葉大学の夢と殺人 君本家の誘拐 以上5編が収録された短編集で、各話に関連はない(はず) どれも「犯人」が存在する話だが、とりたてて明確な解決が見られるわけではないし、なんとなしに後味が悪いような、釈然としないような、心が宙に浮いたままのような話であった。とはいえ、ふんわりした「辻村節」の読後感なので嫌悪が湧くほどではない。 個人的には「美弥谷団地の逃亡者」が好きだった。悲しい事実が明らかになるのだが、少し考えの足りない美衣の、本音が最後の6行に詰め込まれていて、そこが琴線に触れたのだと思う。
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読んでいてなんだか苦しくなった。人間の奥底に眠る醜い感情が現れている。 自分はこの人よりは上だと安心したり、自分が下に見られたくないと見栄を張ったりする。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 「仁志野町の泥棒」 小学校3年生の夏休み明けに転校してきた水上律子。ミチルと優美子と律子は仲良くしていたが、律子の母親は泥棒を繰り返し住居を転々としており、ミチルの家にまで泥棒に入り、その現場にミチルは遭遇してしまう。謝りに来る律子とミチルに好意を持っていた弟。しかしその後お店で消しゴムを盗もうとした律子に注意したミチルは疎遠になる。高校時代に再会した律子はよそよそしく、大人になった律子はバスガイドをしていた。ずっと同じ町で。 「石蕗南地区の放火」 笙子の実家近くの消防団で不審火があった。公有物件の保険事業をしている笙子は現場に行き、以前合コンで好意を持たれた大林に出会う。1度横浜デートをしたが途中で帰り、連絡もたっていた。不審火の1ヶ月後、公民館の納屋に放火した大林は逮捕された。自分に会いたいがために放火をしたのではと考えた笙子だったが、彼の動機はヒーローになりたかったから。笙子は男運のなさを嘆き、思い込みを恥じた。 「美弥谷団地の逃亡者」 美衣と陽次は携帯のご近所サイトで出会った。友人敦子の脱処女自慢話に触発された美衣はサイトで様々な男と出会い、詩人の言葉で励ましてくれた陽次にひかれる。徐々に束縛が激しくなりDVをする陽次に対して母親と美衣は被害届を提出する。陽次は家に来て美衣の母親を刺し殺してしまう。その後美衣は恐怖のなか陽次と行動を共にし、陽次は定食屋で警察に逮捕される。 「芹葉大学の夢と殺人」 デザイン工学科2年の二木未玖は研究室の羽根木雄大と親しくなる。休学して医者になる、医学部に入れたらサッカー日本代表を目指すと夢を語る雄大。大学教授の坂下が未玖に目を留め、他の生徒にしなかった注意を坂下が未玖にしたため、雄大は非難した。坂下と教授の関係は悪化する一方で、別れた雄大と未玖の友人関係は続いていた。教授を殺した雄大は未玖に電話して2人で会うが、口論の末未玖の首を閉めかけてしまう。どこでも生きられない雄大を死刑にさせるため、未玖は飛び降り自殺をする。 「君本家の誘拐」 26歳で結婚した学と結婚して3年、子宝に恵まれない良枝に待望の女児、咲良が産まれた。ワンオペ育児で睡眠不足の良枝は疲れきって、ショッピングモールでベビーカーと咲良がいなくなったと大騒ぎする。携帯をとりに家に帰ると家のベッドに寝ていた咲良。自分の行動にショックをうけ、男子トイレで見つかったことにしようと咲良を連れて再びショッピングモールに行く。咲良が目を開け、目があった良枝は大泣きし、その声で集まった人達に見つかってよかったと労いの声をかけられる。 【感想】 現実にありそうでひやっとする短編小説。 特に最後の話は子持ち女性のリアルを表現しているようで胸が苦しくなる。
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