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おそろし 三島屋変調百物語事始 角川文庫
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おそろし 三島屋変調百物語事始 角川文庫

宮部みゆき【著】

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おそろし 三島屋変調百物語事始 角川文庫

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/04/25
JAN 9784041002810

おそろし

¥792

商品レビュー

4

268件のお客様レビュー

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2024/09/24

このシリーズも前後して読んでいる。それでも、問題なく楽しく読めた。 うーん、そういうことかと気づかされる話も盛りだくさん。 良かった。

Posted by ブクログ

2024/09/01

納涼第三段は『このホラーが凄い!』でも紹介されている時代物ホラーです。 宮部みゆきさんはミステリー作家さんのイメージしか無かったのですが、実は時代物がお得意だと土瓶さんに教えて頂き、こちらをお勧め頂きました。 納涼レベルは0ですが、良質な和ホラー雰囲気5の切なさが4…。 そうで...

納涼第三段は『このホラーが凄い!』でも紹介されている時代物ホラーです。 宮部みゆきさんはミステリー作家さんのイメージしか無かったのですが、実は時代物がお得意だと土瓶さんに教えて頂き、こちらをお勧め頂きました。 納涼レベルは0ですが、良質な和ホラー雰囲気5の切なさが4…。 そうです、怖いより切なさ溢れるホラーでございます。 和ホラーって悲しいイメージも強いんですが、これはまさに物悲しい…。 主人公のおちかは、生家の旅籠屋で非常に悲しい事件に遭遇してしまい、それが自身のせいであるとずっと苦しんでいました。 そこで叔父の家、三島屋へと預けられる事に。江戸で袋物屋を営んでいる主人と女将はおちかを本当の娘のように迎え入れ、いずれはお嫁に出そうと思っているものの、本人は結婚するつもりはなく女中のように働きたいと志願します。 人前に出るのも苦手になってしまったおちか。あんな過去があったらそりゃあそうなるよね…。 働いている時は自身の辛い悩みも忘れられると無我夢中に働いています。 そんな折、不思議な幽霊話をたまたま客人がおちかに話す事になりそれがきっかけで叔父は百物語を集める事に。 蝋燭も無ければ百話連続で話すわけでもなく、一人ずつやって来ては怪談話をして行く。この一風変わった百物語の聞き手役に抜擢されたのがおちかです。 おちかちゃん、何とも聞き上手!! どのお話も悲しい事情を伴っているのですが、一人一人の悲しみに寄り添うようにして、そんな馬鹿な、と一蹴せずに丁寧に聞き取って行きます。 カウンセラーみたいにも思えて来ますが、この一見バラバラな話が最後に驚きの繋がりを見せる事に。 おちかはなるべくして聞き手役になったのですね。 おちかは三島屋の縁側で話を聞くのですが、庭を挑めます。庭には彼岸花が。黄泉の花と知られているので本作でも世間では忌み嫌われていますが、叔父は敢えてそのままにしています。この彼岸花が良い具合に物語を彩ってくれており、百物語の前座としても非常に重要な役割を果たしています。 余談なのですが(珍しく早めに来た)中学生の頃、祖母の家に遊びに行く道中に彼岸花が大量に咲いている道を通った事があります。 運転していた父に「真っ赤で綺麗だね」と感想を述べた際に「なんであんなに赤いか知ってるか?人の血を吸ってるんだぞ。彼岸花の下には生贄の死体が…怖いぞ~」と安っぽい怪談話をしてくれたものでした。 父の怖いぞ~は、洒落にならなかったり(医者である父の友人が勤め先の病院で体験した話などは頼むからやめて!!と懇願した程)この人何歳だっけ?大丈夫?と思うレベルのものまで多岐に渡っていたのですが、こうした怪談話を聞く、話す、という事が日本の文化のようにもなって来ていますね。 話を戻しましょう。 時代物という事で、島流しや身売りなどが出てきます。非常に詳しく書かれてあるのでこの時代に明るくない私でも情景がありありと浮かんで来ました。宮部さんはこちらが真骨頂なのでしょうか?こんなに素人(というのも変な表現ですが)にも分かりやすく、かつ面白く書ける宮部さん、流石の筆力! 百物語、記念すべき1話目は不思議な屋敷の話。土蔵に付いている鍵が触り物で、人に噛み付くらしい。 ホーンテッドマンション?!と、つい愉快めに想像してしまいますが、とんでもない。 ここには座敷牢の存在があったのです。 1話目の最後に意外な展開が待っており、また、冒頭でも書きましたがこれが2話目以降に関係してくる非常に重要な始まりでもあります。 ですが読んでいる時は一切そんな事は気付きません。次の話は鏡の話です。 鏡の話がこれまた…辛い… 人が愛し合うとはこんなにも大変な事なのか…。 話を聞く事で少し自身も浄化されていくおちかが、最後にはより強くなっている姿が良かったです。 おちかが皆を救い、そして彼女も救われる。本作に登場するのはどれもベーシックな和ホラーなのに、最終的にはちょっと新しい時代物ホラーに変身。まだまだ色々なホラーの見せ方があるなあと感心してしまいました。 ホラーが苦手とか、あまり怖いのはちょっと、という方にもお勧め出来る作品です。 土瓶さん、宮部さんの時代物、堪能出来ました!ありがとうございます。 調べてみると、宮部さんファンの方は最近はまた時代物が多いけど現代ミステリーに帰って欲しいという声も多いみたいですね。 これもシリーズ物のようですが、単品としても十分楽しめました。現在シリーズ物が渋滞しておりますので一旦、百物語はこれにて終了いたします。

Posted by ブクログ

2024/08/31

宮部みゆきお得意の時代物。 不思議でちょっと怖いお話を、三島屋の姪である主人公のおちかが聞き集めるというお話。 おちかも心に傷を負っていて、他人の経験した不思議な話を聞きながら少しずつ心を開いていく様子は微笑ましい。 だけど毎日少しずつ読み進めたせいかもしれないが、世界に入り込め...

宮部みゆきお得意の時代物。 不思議でちょっと怖いお話を、三島屋の姪である主人公のおちかが聞き集めるというお話。 おちかも心に傷を負っていて、他人の経験した不思議な話を聞きながら少しずつ心を開いていく様子は微笑ましい。 だけど毎日少しずつ読み進めたせいかもしれないが、世界に入り込めず感情移入できなかった。 なんとなく消化不良な感じなので評価は3。

Posted by ブクログ

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