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意識は傍観者である 脳の知られざる営み
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2012/04/07 |
JAN | 9784152092922 |
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意識は傍観者である
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商品レビュー
4.1
39件のお客様レビュー
人間が意識している世界は、自分自身のほんの一部のみだという。意識していないほとんどの部分で人間は生活している。 脳は、理性と感情のように、相反するライバルで構成されるチームである。 人間に自由意思があるか否かは、科学にとって依然、未解決の問題だ。 前野隆司教授の提唱する、受...
人間が意識している世界は、自分自身のほんの一部のみだという。意識していないほとんどの部分で人間は生活している。 脳は、理性と感情のように、相反するライバルで構成されるチームである。 人間に自由意思があるか否かは、科学にとって依然、未解決の問題だ。 前野隆司教授の提唱する、受動意識仮説で、私が疑問に思った、人間に自由意思が無いのなら、犯罪者を裁けるのか、の疑問に答える内容になっている。
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自己とは何かという問いを、何年かふんわり持ち続けていた。哲学の方面からのアプローチは思考の枠組みとして面白いものが多かったものの納得はできずじまいだったのだが、この本の内容は僕の頭にするりと入ってきてくれた。 以下、僕の理解。 感覚器は脳が構築した予測モデルを受け取り、そのモデ...
自己とは何かという問いを、何年かふんわり持ち続けていた。哲学の方面からのアプローチは思考の枠組みとして面白いものが多かったものの納得はできずじまいだったのだが、この本の内容は僕の頭にするりと入ってきてくれた。 以下、僕の理解。 感覚器は脳が構築した予測モデルを受け取り、そのモデルと感覚との差異を脳に送る。差異が小さい場合は情報量も少なくなり無意識の処理に収まるが、予測から大きく外れた感覚は、統合情報量が極大となり意識へとのぼる。夢のなかでは感覚がないため脳内のモデルが奔放に動くが、覚醒状態では予測モデルと感覚のずれが自動的に調整される。私たちがアクセスできない無意識のサブルーチンは、複雑に連携を取り合ってこの身体を動かしている。意識は自動的に起こった無意識の行動を振り返り、辻褄が合う解釈を与え、矛盾にも柔軟に説明を付ける。私たち(意識)は無意識にアクセスすることはできないが、動作を繰り返したり方針を明確に決めたりすることで、手続き記憶をしたり行動に方向性を与えたりすることができる。しかし、意識にアクセスできる範囲は非常に少なく、思考や行動は様々な要因に支配されるため、自由意志は存在しないか、するとしてもかなり影が薄そうだ。犯罪の責任の所在を決めることは難しく、再発防止のための修正可能性を探る方が有意義である。
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脳科学の視点から無意識について書かれている本です。意識しているようで意識が難しいこと、意思決定しているようでできていないこと、たくさんあるんだなと改めて思いました。
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