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サロメ 光文社古典新訳文庫
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サロメ 光文社古典新訳文庫

オスカーワイルド【著】, 平野啓一郎【訳】

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サロメ 光文社古典新訳文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2012/04/12
JAN 9784334752484

サロメ

¥858

商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

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2025/12/17

私の中で『サロメ』といえば、ビアズリーの悪魔的で蠱惑的なあの絵、あるいはモローのあの幻想的でアイコニックなあの絵。どちらもインパクト抜群でつい見入ってしまう歴史に残る絵ですが、当の文学作品は読んだことがなく、結局このワイルドの『サロメ』に私を導いたのはやはりビアズリーでした。ビア...

私の中で『サロメ』といえば、ビアズリーの悪魔的で蠱惑的なあの絵、あるいはモローのあの幻想的でアイコニックなあの絵。どちらもインパクト抜群でつい見入ってしまう歴史に残る絵ですが、当の文学作品は読んだことがなく、結局このワイルドの『サロメ』に私を導いたのはやはりビアズリーでした。ビアズリーの生涯を知るにつけて、ワイルドのサロメを読まずにはいられないわけだったのですが、もうひとつ、オスカー・ワイルドという人間への興味も、そこにはありました。 本書はオスカー・ワイルドのサロメを平野啓一郎版新訳として、現代に生きる私たちに馴染みやすい文体で読める、という楽しみ方だけでなく、平野氏によるサロメの解釈、さらには本作にまつわるさまざまなことがらについてのとても充実した解説がついてあって、実際、本編よりこちらのほうに多くの紙面があり、大変読み応えがあります。なんというか、ワイルドもすごいけど、平野氏もすごいというか、さすが一流の文学者だなと。私なんかは、聖書のことなどまったくの無知ですから、ただ本編をはじめから終わりまで読むだけでは、わかったようでほとんどわかっていなかったのだなと解説を読むと感じます。また、平野氏も述べていますが、私のようなビアズリーの絵から入った人間にとっては、ここに描かれるサロメの人物像はビアズリーの絵から連想されるそれとは違った印象を受けます。そこにあるのは、少女の幼気な悪の囁き。たぶん私はまだ本作の半分も理解できていないのだと思います。いろいろ知って、読めば読むほど、景色が広がる作品なのだと思います。

Posted by ブクログ

2025/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古典を読みたいと思って本屋さんをうろついていたとき、平野啓一郎訳の『サロメ』を見つけ、衝動的に買った。戯曲を読むのは初めてだったが、とても読みやすかった。いい読書経験になったと思う。 正直、本編にはあまり感情移入できず、他人事のように読んでしまったが、巻末の解説はすごく面白かった。訳者、専門家、演出家がそれぞれの視点から『サロメ』を語っている。三島由紀夫の『金閣寺』との類似性を指摘する宮本亜門さんの以下の言葉が印象的だった。 "この作品は、最後に首を斬る場面があるから、一般の興味をそそって長く継続してきたところがあると思いますが、実は首を斬ったことが重要なのではなく、『金閣寺』であれば金閣を焼いたというスキャンダラスな結果に目的があるのではなく、なぜこうならざるを得なかったのかという、そこに向かっていく気持ちの出発点とプロセスが面白いのだと思います。" サロメの純粋さとバビロン的な素質が相まって、残酷な結末が不可避的に導かれたというのが面白い。 現代においても、私たちがくだす判断は、どれだけ客観的であろうとしても、自分自身の素質や経験を少なからず反映している。その積み重ねが他でもない、今の自分である。私は過去の経験から、「こうならざるを得なかった」のだ。 今の私を主に構成する素質や経験とは一体何であろうか。

Posted by ブクログ

2025/09/30

古い表現で理解が難しいが、解説がオスカーワイルドについて詳しく述べられていて、解説が読み応えあった。 原田マハさんの「サロメ」を読んだ後に読んだため、原田さんの小説を背景として想像するとまた違った読み方ができた。

Posted by ブクログ