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サロメ 光文社古典新訳文庫
858円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2012/04/12 |
| JAN | 9784334752484 |
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サロメ
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商品レビュー
3.8
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古典を読みたいと思って本屋さんをうろついていたとき、平野啓一郎訳の『サロメ』を見つけ、衝動的に買った。戯曲を読むのは初めてだったが、とても読みやすかった。いい読書経験になったと思う。 正直、本編にはあまり感情移入できず、他人事のように読んでしまったが、巻末の解説はすごく面白かった。訳者、専門家、演出家がそれぞれの視点から『サロメ』を語っている。三島由紀夫の『金閣寺』との類似性を指摘する宮本亜門さんの以下の言葉が印象的だった。 "この作品は、最後に首を斬る場面があるから、一般の興味をそそって長く継続してきたところがあると思いますが、実は首を斬ったことが重要なのではなく、『金閣寺』であれば金閣を焼いたというスキャンダラスな結果に目的があるのではなく、なぜこうならざるを得なかったのかという、そこに向かっていく気持ちの出発点とプロセスが面白いのだと思います。" サロメの純粋さとバビロン的な素質が相まって、残酷な結末が不可避的に導かれたというのが面白い。 現代においても、私たちがくだす判断は、どれだけ客観的であろうとしても、自分自身の素質や経験を少なからず反映している。その積み重ねが他でもない、今の自分である。私は過去の経験から、「こうならざるを得なかった」のだ。 今の私を主に構成する素質や経験とは一体何であろうか。
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古い表現で理解が難しいが、解説がオスカーワイルドについて詳しく述べられていて、解説が読み応えあった。 原田マハさんの「サロメ」を読んだ後に読んだため、原田さんの小説を背景として想像するとまた違った読み方ができた。
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ワイルドのサロメは、ギュスターブモロー展覧会で過去に福岡市美術館で開催されたときに絵を見ました。戯曲です。平野圭一郎さんが訳していて、三島由紀夫さんや渋沢竜彦さんも影響受けた作家のようです。内容は過激ですが、なぜこういう物語が書かれたのか考えてみたいと思います。本文より解説や注釈...
ワイルドのサロメは、ギュスターブモロー展覧会で過去に福岡市美術館で開催されたときに絵を見ました。戯曲です。平野圭一郎さんが訳していて、三島由紀夫さんや渋沢竜彦さんも影響受けた作家のようです。内容は過激ですが、なぜこういう物語が書かれたのか考えてみたいと思います。本文より解説や注釈の方が多いのに驚きました。
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