商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/03/15 |
JAN | 9784062772228 |
- 書籍
- 文庫
わが母の記
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わが母の記
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商品レビュー
3.8
37件のお客様レビュー
井上靖本人の母親の老いに関して 家族が経験したことを 本人目線で淡々と綴っている。 とはいえ、母親の面倒を見たのは 主に女姉妹家族や妻娘であるため、 だから、淡々と分析できているのでしょう。 母親がどんどん子供返りしていくとか、 家族や周りを困らせているさまは、 なぜ?と、 ...
井上靖本人の母親の老いに関して 家族が経験したことを 本人目線で淡々と綴っている。 とはいえ、母親の面倒を見たのは 主に女姉妹家族や妻娘であるため、 だから、淡々と分析できているのでしょう。 母親がどんどん子供返りしていくとか、 家族や周りを困らせているさまは、 なぜ?と、 分析せずには居れないのかもしれません。 別荘があったり、お手伝いの方がいたり、 家族が助け合えたり、 恵まれているとはいえ、 大変な時間をすごされたことでしょう。 人が亡くなるということは、 大きなことです。 そして、全ての人が、行く道なのです。 状況などは違えども、 全ての家族が通る道なのです。 感慨深くよませてもらいました。
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著者の自伝的小説三部作「しろばんば」、「夏草冬濤」、「北の海」に続いて読んだ。小説中の洪作、すなわち井上靖は長じて文豪となったわけだが、この「わが母の記」の三つのエッセイでは、その見事な筆致で惚けてゆく母親の晩年を冷静に、しかし優しく描写している。本作を読むことで洪作三部作は完結...
著者の自伝的小説三部作「しろばんば」、「夏草冬濤」、「北の海」に続いて読んだ。小説中の洪作、すなわち井上靖は長じて文豪となったわけだが、この「わが母の記」の三つのエッセイでは、その見事な筆致で惚けてゆく母親の晩年を冷静に、しかし優しく描写している。本作を読むことで洪作三部作は完結したのだと感じ入った。
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認知症により記憶が失われていき理解に苦しむ行動をとるようになった母親の晩年の思い出。淡々と描いている。事実がもつ力と文豪の確かな表現力。
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