商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
| 発売年月日 | 2012/03/09 |
| JAN | 9784326653720 |
- 書籍
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自己啓発の時代
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自己啓発の時代
¥3,190
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商品レビュー
4.4
15件のお客様レビュー
まさに「自己啓発の時代」なんだ、と思った。 自己啓発の中に入り込むのではなくて、自己啓発を促す、考えさせようとしてくる社会の構成に目を向ける、そういう視点も持ちたいと思ったり。 この本では、自己啓発メディアとして、自己啓発書だけでなく、就職活動における自己分析マニュアルや雑誌に...
まさに「自己啓発の時代」なんだ、と思った。 自己啓発の中に入り込むのではなくて、自己啓発を促す、考えさせようとしてくる社会の構成に目を向ける、そういう視点も持ちたいと思ったり。 この本では、自己啓発メディアとして、自己啓発書だけでなく、就職活動における自己分析マニュアルや雑誌についても調査されていた。例えば、『an・an』の5万件の記事から1018件の記事を抽出し、時系列で整理するなど。これは、もともとバックナンバーのデータが存在していたのだろうか。それとも、1冊ずつデータ化していったのだろうか。想像するだけで恐ろしい労力の調査だと思ったり。 以下メモ ・日常的に自己をめぐる問いがあり、その問いに答えるための手がかりや権威付けがある今の社会はある意味特殊。 ・自己をめぐる問いは、人間の心理学的本質から直接的に生まれてきたものか?文化、社会によってこの問いを持たされているのか? ・本当の自己は、正解があるわけではなく、私たちにとって自己の可能かつ、望ましいあり方を描き出す。 ・近代社会特有のダイナミズム:今までのやり方は本当にこれでいいのか疑う。→自分自身への理解も見直そうとする。自己を絶えず構成しなおす。「本当の自分」探し。心理主義化。 ・自己啓発 =自己のテクノロジー 自分自身によって統御された自己形成を可能にする知識、技法。自己と自己の関係を特定の形式で自ら調整させる。 ・就職にまつわるサブ市場としての自己分析 自己分析を行わない理由が見つからないほどに自己分析の目的が多元的に語られ、自己分析からの逃げ道がふさがれている。 ・就職における自己分析では、本当の自分をわざわざ表出させ挫折を誘発し、別の可能な選択肢に向けて調整を促そうとする。採用状況の悪化が社会の原因ではなく学生個人の努力不足として説明するロジック。 ・特定の「自己」へ誘っているのは誰?権能はどこにある? 複合体。時代に応じて流動的。権能集団と私たちの間でぐるぐる回りながら変化しているイメージ。 ・自己啓発は、自己の再構成を促しながらも、一方でその時の目的像を示し打ち止める。価値観を埋め込まれる。社会における自分の位置を定義づける。再帰性を促しつつ、打ち止める。 以下引用 自己啓発のトラップにはまり、もがくうちに私たちは「自己の体制」(発見され、自ら受容され、肯定され、可能性が発掘され、内的特性にもとづいて統御され、目標が創出され、また積極的に鼓舞され、動機付けられ、強化され、やりたいことが見つけ出され、自ら変革され、といったことがすべて可能であり、またそうすることが望ましい、あるいはしなければならないという自己の特異なヴァージョンへの志向)に慣れ親しんでいくことになる。そして私たちは気付くと、そのような自己のヴァージョンを自然に選び取ってしまうような、あるいはその実現にひきつけられてやまないような状況へ立ち至ることになる。
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「行動を変えて自分を変える」というのは普遍的なものではなく近年に特徴的なものである。それを先導してきた自己啓発書籍を分析した一冊。 「就職用自己分析マニュアル」、女性のライフスタイルについて提唱してきた『an・an』、ビジネスマンに「●●力」を伝えてきたビジネス雑誌、を分析して、...
「行動を変えて自分を変える」というのは普遍的なものではなく近年に特徴的なものである。それを先導してきた自己啓発書籍を分析した一冊。 「就職用自己分析マニュアル」、女性のライフスタイルについて提唱してきた『an・an』、ビジネスマンに「●●力」を伝えてきたビジネス雑誌、を分析して、「内面の技術対象化」の確立のさまを振り返っている。つまり、「抽象的な人生訓」から「テクニカルな自己向上ノウハウ本」への変化を分析している。 他に類を見ない事柄が書かれた本でとても面白い。 面白いのだけど、著者の次作『日常に侵入する自己啓発』を先に読んでしまったので、それと比較すると刺激が足りなく感じる。 それは仕方なくて、次作は本書の発展版ともいうべき位置づけなので。それに比べると本書は基礎研究という感じである。 十分に面白い基礎研究なんだけどね。
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向上心つよつよ人間なので (向上心は不安症だからかな。不安から逃げたいからかも) 去年のゼミで、 「なぜ現代では自己啓発がこんなにも受容されうるのか?」 自己啓発の内部にいる人間として、客観的に社会を分析することはとても難しかった。 だからこそ、本当の意味で初めて批判的に見る...
向上心つよつよ人間なので (向上心は不安症だからかな。不安から逃げたいからかも) 去年のゼミで、 「なぜ現代では自己啓発がこんなにも受容されうるのか?」 自己啓発の内部にいる人間として、客観的に社会を分析することはとても難しかった。 だからこそ、本当の意味で初めて批判的に見ることが、否定的に見ることではないことを学んだ。そんな経験をくれた本! そして、やっぱり人から社会を見るってとても難しいけれど、、出来たらかっこいい。 社会学の、当たり前を疑うってことの本質は、 当たり前を疑うことで、そこからはみ出ている人やものが見えてくる。 でもその人たちだって社会を構成するだいじな要因じゃないか!って。 生きている全員で作るのが社会だよって。私は感じる。 社会学は、自分が見えてるものが、いつまで経っても全部にはなりえないことを教えてくれる。 でもその事実を知ってる人と知らない人なら、 絶対知っている人の方が、 人に優しくできる本当に強い人だと思う。 そして今の私は、社会学の役目に対して一つそのような解釈をしている。 社会学の価値観、、好きなんだよな。 あと!!お世話になってる院生の先輩が、修士論文でこれに対して、牧野さんが気づけていない観点でバチーンってハマる説をだすのだが
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