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紙の月

角田光代【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2012/03/02
JAN 9784758411905

紙の月

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商品レビュー

3.8

367件のお客様レビュー

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2024/05/27

10年ぶりに再読。やはり あまり教官できない。梨花は何を求めていたのかな? 銀行の、フルタイマーでいつも周りから評価されて それだけでは満たされないのかな?高額な買い物やスィートルームでの宿泊、豪華なレストランでの飲食で満たされるとは思えない。 幸せは自分の中にしかないから。

Posted by ブクログ

2024/05/22

とにかくすごい一気読みでした 共感に震えた 誰でも一歩間違えれば横領してしまうかもしれない 読みながら「ダメ!そんな事しちゃだだよおおお!」とリカを止めたくなったシーンが何度も何度もあり、胸が苦しかった 金銭感覚が麻痺していく、誰か私を止めて!! 美しい女が堕ちていく様が悲しい ...

とにかくすごい一気読みでした 共感に震えた 誰でも一歩間違えれば横領してしまうかもしれない 読みながら「ダメ!そんな事しちゃだだよおおお!」とリカを止めたくなったシーンが何度も何度もあり、胸が苦しかった 金銭感覚が麻痺していく、誰か私を止めて!! 美しい女が堕ちていく様が悲しい 角田さんの作品にはよくノストラダムスの大予言が出てくる(私が知る限りでは3作品)

Posted by ブクログ

2024/03/09

こんなにジリジリ息苦しくなる小説は初めて。 冒頭から梨花が一億円を横領した事は明らかにされていて、ゴールが分かっているだけにそこへ少しずつ近づいていく事に焦燥感が募る。 読み終わって深呼吸をして、あぁ、借金が無くて、給料は安いけど買いたい物はそれなりに買える今の生活ってなんて幸せ...

こんなにジリジリ息苦しくなる小説は初めて。 冒頭から梨花が一億円を横領した事は明らかにされていて、ゴールが分かっているだけにそこへ少しずつ近づいていく事に焦燥感が募る。 読み終わって深呼吸をして、あぁ、借金が無くて、給料は安いけど買いたい物はそれなりに買える今の生活ってなんて幸せなんだろうとホッとしたりして。 梨花に共感はできないんだけど、圧倒的な悪者ではないところがまた救えない。 この主人公めっちゃ嫌い!!って思えるようなスーパー悪女が男に貢いで自爆する話だったらどれだけ楽か(笑 こういうボタンのかけ違いみたいな事の連続で狂っていく事って人間誰でもあるよなぁ。 梨花と関わりのある人たちの事件後の日常も描かれていることで、それがよりリアルに感じられた。 梨花ほどではなくても、それぞれお金にまつわる事で自分を見失っていったり、他人との関係性が変わってしまったりしていて、梨花とそれ以外の人達がそこまでかけ離れているようには思えない。 梨花が起こした事件は実はそれほど特別な事ではなくて、ありふれた日常の選択の中で偶然落とし穴にはまってしまったようなものなのかもしれない。 周囲の人達が語る梨花の人間像が様々で、つかみ所がないのもまた恐ろしい。 結局梨花自身が自分自身の事を全くわかっていなかった事が元凶なんだろうか。 「何者でもない」というのは「何者にでもなれる」と紙一重なのかもしれない。

Posted by ブクログ

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