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冬の灯台が語るとき ハヤカワ・ミステリ1856
1,980円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2012/02/10 |
| JAN | 9784150018566 |
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冬の灯台が語るとき
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冬の灯台が語るとき
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商品レビュー
4.1
32件のお客様レビュー
『死者たちはクリスマスを祝うために毎年冬に集まる。けれどもある年に、独り身の老女のじゃまが入った。時計が止まっていたので女はあまりに早く起きだしてしまい、クリスマス・イヴの真夜中に教会へ足を運んだのだ。礼拝がおこなわれているかのように、そこは低いささやき声が響いていて、人であふれ...
『死者たちはクリスマスを祝うために毎年冬に集まる。けれどもある年に、独り身の老女のじゃまが入った。時計が止まっていたので女はあまりに早く起きだしてしまい、クリスマス・イヴの真夜中に教会へ足を運んだのだ。礼拝がおこなわれているかのように、そこは低いささやき声が響いていて、人であふれていた』―『十九世紀のスウェーデンの民話』 トーベ・ヤンソンからの流れを意識した訳ではないけれど、初めてのスウェーデンの作家の本を読む。早川書房の、あの頁の縁[へり]が黄色く着色されたハヤカワ・ミステリの一冊。二段組、四百五十頁超の大作だが、読み進めるとのめり込む様な読書となる。ミステリだが、北欧神話のオーディンを思い起こさせるような舞台装置である孤島が、黄泉の世界との距離感を錯覚させるような出来事に真実味を与える。その上で、幾層にも時空を超えて重なる謎が愛憎入り混じる形で展開し、やがて解き明かされる。並行して流れる物語の語り口は各々異なる色合いが付されているのだが、その語りが最終盤の一点に向かって収束してゆく様は巧みだ。 伏線の張られ方には感心するばかりなのだけれど、少しだけ思うのは登場人物が誰も彼も饒舌で、それが一歩引いて見ると、手品師の誘導に載せられてしまうような展開が多い、と感じるところ。ミステリには謎解きの痛快さも大切ではあるかも知れないけれど、クリスティ好きの身としては、やはり人間の隠された欲がきちんと描かれていることが、犯罪を犯罪足らしめる上で必要だと思う。善人の役柄は独白で充分に表現されている一方で、罪を犯す人物たちの言葉がやや希薄であるように思うのは穿った見方か。どうも逆転劇風の展開が多過ぎて誰しもに潜む欲と欲のぶつかり合いのような場面が足りないような印象も残る。もっとも本書を単純にミステリとして読むべきではないのかも知れないけれども。 少し辛口のことも書いてしまったけれども、この作家の本書に先立つスウェーデン、エーランド島シリーズの第一作も読んでみたいと思わせる作品であったことも事実。四部作とのことなので、順次読むことになりそう、とも思う。
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「冬の灯台が語るとき」(ヨハン・テオリン : 三角和代 訳)を読んだ。 哀しみと寒さが沁み込んでくるのに読むのを止められない。 そしてやっぱり最後に驚きの結末が待っている。 これは単なるミステリーという括りには入りきらない名作だよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スウェーデンの作家、ヨハン・テオリンのエーランド島四部作、第二弾。秋の次は冬。 双子の灯台があるウナギ岬の館に引っ越してきたヨアキム一家。その館は難破して死者を出した船の材木からできていた。 一方、エーランド島に新設された警察署に勤務することになったティルダ。赴任早々、ウナギ岬の館に住む一家に悲劇が起こったことを聞いて… 今作ではウナギ岬に引っ越してきたヨアキム、新任の警察官であり前作の探偵役イェルロフの親戚でもあるティルダ、空き家泥棒のヘンリクの視点から語られる現代パートと、ウナギ岬の歴史を過去から現代に辿るパートの、大きく二つがある。 前作でも二つのパートがあったが、今作もこの二つの流れがどのように合流するか、楽しみの一つになると思う。 前作との違いは、前作はミステリ寄りの現代パートと、ノワール寄りの過去パートだったが、今作はどちらのパートもゴシックホラー寄り。もちろん事件は起きるし、ヘンリクの視点はサスペンス風なのだが、どこかゴシックホラー風味(ゴーストストーリー風味?)が全体的に漂う。 正直、展開は遅いし、全体的に地味で冗長という意見もあると思う。ただ言い換えれば、ゆったりとした雰囲気で、長くエーランド島に浸れるので、ありかなと思う。前作は黄金色のエーランド島の雰囲気を。今作では、暗く厳しい冬の情景が描かれる。島の四季を堪能したい。
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