アンダルシア 外交官黒田康作 講談社ノベルス

真保裕一【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2012/02/08
• JAN: 9784061828186

商品レビュー

2015/03/16

黒田康作シリーズの３作目。
シリーズの中ではそれなりに面白いかと思うが
真保氏の全作品の中ではいまいちかなと思う。
先の読めない展開、終盤のどんでん返しに継ぐどんでん返しなどは
あいかわらず真保氏らしい持ち味ではあるのだが、
少々切れ味が無いと感じられる。
アンドラ、スペイン、フランス三国が舞台だが、
思ったほどそれぞれが絡みあうわけはなかった。

黒田への感情移入もイマイチ。
今思えばこの点は一作目が一番だったようにも思う。

映画とは内容が異なるらしいが、見ていないのでその点は特に違和感は覚えなかった。

2012/10/25

前作に比べれば映像作品との差はないが、やはり小説版の方が面白い。主役の俳優はいいとしても、視聴率又は興行収入を上げるために売れっ子の女優を無理に使うから薄っぺらい作品になるのかな！？それか無理に黒田をスーパーマンにしようとするから無理がでるのか。。。
いずれにしても、小説は普通に楽しめるので次作に期待！

2012/05/04

真保裕一「アンダルシア」外交官黒田康作シリーズ3作目。複雑に作られたプロットはロジカルで秀逸。どんでん返しありで推理小説としてのレベルは高いと思う。しかし、人間の心の動きについては首を傾げざるを得ない部分が多く。現実味に欠ける。また、この作品によって何が描きたかったのかがわからない。後味が余りよくない。