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犬の心臓 KAWADEルネサンス
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犬の心臓 KAWADEルネサンス

ミハイル・A.ブルガーコフ【著】, 水野忠夫【訳】

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犬の心臓 KAWADEルネサンス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2012/01/25
JAN 9784309205878

犬の心臓

¥2,420

商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2026/02/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

死んだ若い男の脳下垂体を犬に移植したら、犬が人間化したという。SFのような怪奇小説のような、面白怖い作品。 ただ、これが革命直後、レーニン時代に書かれたということを解説で読んだ。新しいソ連体制に真っ向から立ち向かう作品ではなく、多くの非リアリズム的で幻想的な作品が書かれた時代、これもその中に含まれる。 ブルガーコフは時代の風俗を風刺したこのような滑稽さも含めた作品で何とか息を継ぎ、レーニンから舞台の仕事をもらったとか。本音とは矛盾した生活は彼にとって不幸な時代ではなかっただろうか。1989年になるまで出版はされなかったらしい。 極貧と貴族的富裕が混在する、革命後間もない時代の作品が見せる背景を多少は理解することはできた。 参考にと「中野京子さん」のロシアの怖い絵を読んでみたがメインになっている時代の話が、この作品の時代の少し前でおわっていた。それでもロシアという特殊な成り立ちの国と、蓋を開ければ何処も同じ、何も変わってはいない人間の歴史にはまってしまった。といっても、ロマノフ家崩壊の後がすこし少し重なっていたので理解には役立った。 死んだ酔いどれの若い男の脳下垂体を、「シャリフ」(一般的な犬の名前)と呼ばれている野良犬に移植する 医者は若返り手術の権威で数々の実績を上げていた。 犬は熱湯を脇腹にかけられて死にかけていた。飢えてもいた。親切ごかしに暫くは天国のような暮らしをした後、粗野で無教養の男の脳下垂体と陰嚢を埋め込まれる。 犬は元の素朴さを失い、人間に徐々に変化する。二足歩行から言葉を覚えていくが、男の下品な本性も受け継いでいた。 この経緯を助手は研究のために記録しているが、少しずつ人化していく段階はSF的で面白い。だが現実はてんやわんやで、若返り自体は世間に受け入れられ医師の商売は繁盛しているが、この実験で日常が破壊されていく。 最後の手段でもとに戻すことになった、頭に傷のある犬の穏やかな日常が戻ってきた、医師は傍で腰を下ろし、スチームの効いた部屋でくつろいでいた。犬もなんとなく幸せ。 何度も挫折した代表作の「巨匠とマルガリータ」は読了出来るだろうか。 変容といえば以前筒井康隆の「メタモルフォセス群島」が面白かったのも思い出した。突然変異した生物の島は、人工的ではない。それは進化の過程を切り取ったものだったかもしれない。記憶は薄れているが思い出したのでそのうち本を探してみよう。

Posted by ブクログ

2021/07/11

犬が人間になる。それも人間が下品と思う部分を多分に持ち合わせている人格に。この手の小説は苦手だけれど、物語として面白い。最後の締めくくりも予想外で最後までハラハラした。

Posted by ブクログ

2019/02/24

ロシア革命、ボリシェビキ政権を痛烈に批判したとのこと。旧体制下のブルジョアを排除し、新しい人間として生きることを推奨。物語は犬に死んだ人間の脳下垂体を移植する。そもそも生き延びるかわからない手術であった。次第に犬は喋り出すが、元来の人間の粗野な部分が反映される。犬の肉体を持つから...

ロシア革命、ボリシェビキ政権を痛烈に批判したとのこと。旧体制下のブルジョアを排除し、新しい人間として生きることを推奨。物語は犬に死んだ人間の脳下垂体を移植する。そもそも生き延びるかわからない手術であった。次第に犬は喋り出すが、元来の人間の粗野な部分が反映される。犬の肉体を持つから粗野ではなく、人間の持つ思考が粗野だったという。著者はわざわざ皆の前で朗読したらしく、原稿は没収。犬は犬に戻されたが、それが作者の願いなのだろう。

Posted by ブクログ

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