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アブサロム、アブサロム!(下) 岩波文庫
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アブサロム、アブサロム!(下) 岩波文庫

フォークナー【作】, 藤平育子【訳】

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アブサロム、アブサロム!(下) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/01/19
JAN 9784003232378

アブサロム、アブサロム!(下)

¥1,166

商品レビュー

4.5

9件のお客様レビュー

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2025/04/09

延々と頭に直接語りかけてくる文体が続き,数ある文学作品の中でも読者に負荷を強いる度合いは極めて強力である。

Posted by ブクログ

2024/11/22

或る貧乏白人の野心に満ちた生涯と彼に運命を左右される一族の悲哀を描くこの小説は著者の類稀な創造性と抜群の構成力が見事に結実した一作と云える。語り手や時間軸が定まらず、パズルの如く断片的に綴られたストーリーは決して取っ付きやすくはないが、さりとて難解な訳でもない。頭のなかを整理する...

或る貧乏白人の野心に満ちた生涯と彼に運命を左右される一族の悲哀を描くこの小説は著者の類稀な創造性と抜群の構成力が見事に結実した一作と云える。語り手や時間軸が定まらず、パズルの如く断片的に綴られたストーリーは決して取っ付きやすくはないが、さりとて難解な訳でもない。頭のなかを整理するために何度となく頁を行きつ戻りつしながら、最後の一行へ辿りついたときの読了感は格別。これぞ、物語。各章の状況説明や家系図、更には年表まで附した版元の配慮が嬉しい

Posted by ブクログ

2024/11/10

カテゴリを工夫して作っているつもりの私・・今回は逡巡の挙句、ノワールとした。 上下巻通じて底層で黒い空気をじっとり漂わすサトペンの重さが強烈に脳裏に残った所以。 二度目の読書だが、20歳代の頃読んだというのは「人には言えぬほど」のお粗末なものと痛感。 中年期迄、そういった粗末ぶり...

カテゴリを工夫して作っているつもりの私・・今回は逡巡の挙句、ノワールとした。 上下巻通じて底層で黒い空気をじっとり漂わすサトペンの重さが強烈に脳裏に残った所以。 二度目の読書だが、20歳代の頃読んだというのは「人には言えぬほど」のお粗末なものと痛感。 中年期迄、そういった粗末ぶりは「誰が訳者か」という事すら位に止めない低レベルの存在だと恥じる。 上の読み辛さに比し、下は頁ターナーと化す。 上下通じて共通するのはフォークナーの特色ともいえる「総じる主観の世界、連綿と続く文の圧倒されんばかりの長さ」 余談ながら、読後、YouTubeで「アブサロム、アブサロムの世界」と称する自称文学者のモノを見たが、これこそ主観一色。 しかし、人の種々たる事を知るには一考・・藤平氏の訳長の酷さ、構成をなじり倒していた。 個人的には批判されている・・・ *フォークナー独特の長文をぷつぷつ切っている~ハ逆にだからこそ、頭の悪い私でも今回は読めたのだと自負できる。 *装丁の地図のインパクト・・これはいい!アメリカ合衆国における南部の存在、ロケーションが脳裏に焼き付けられる。 *一番、毒づいていた事・・・下巻の始まりに、通常は解説賭してラストに載せる各省のあらすじ、登場人物の解説と家系図が来ている事、 これも渡しは良かった・・必要な時だけ頁を戻ってみるので初めだろうがラストだろうが個人の選択だと思える。 幾度 繰り返し見たか・・ そして、本題。 フォークナーの他作品、3点読了。 子の上下が最も素晴らしいという事、但し、難解という触れ込みで満を持した。 気持ちが落ち着いていないと読み続けられない。 特に下巻は若い青年クェンティンと友人シュリーヴリンの語りだけ、しかも事実と想像、憶測等など多層をなす。読み手は時間を行きつ戻りつ、事実の根源の語り手の心理も想像しつつの深層の改定を泳ぎ回る。 Ⅶ,Ⅷ,Ⅸへのステップを上がっていく空気は息が苦しくなるほど・・そしてあの屋敷、あの人物が登場し・・起こる出来事の衝撃。 ピューリタンの人間達が食いつぶれ、あるいは新天地を目指してついた大陸、それから100年後、原住民へ殺りくなど繰り返し、砂糖産業を広めていったその時間に生を受けたサトペン。 「白い」血脈への野望が代を重ねて見せた結果のドラマは今日にも通じている感が強かった。 それ以上に悍ましさを感じたのは「道具以下」の考えしかもっていないかの如くの女性への対応・・特に黒人奴隷は「性処理のそれ」であろう。 一回目の結婚相手が「白人」ではなく母方をスペインの血と思っていたところが黒人の血が入っている・・それ以外があったかもしれぬが離縁。程なく「白い」血のエレンと・・ ラストの場面はふと【ジェーン・エア】の火事の場面を思い出した。 当作品では長いクェンティンとシュリーヴリンの推測,想像の話し合いの果て、さかのぼった時間でのサトペン、ヘンリー(チャールズ・ボンとの諍いも含め)ジュディスの清算の在り様まで上り詰めた時間・・・人種混淆化近親相姦か‥避けるのは何れ??の煩悶 だが館で半生以上も自尊感情を踏みにじられた一人の人間の浮かび上がった情景は、まさにクライマックス!! 時を経てトランプがかの大国のトップに立った。 カマラ・ハリスが黒人のモニュメントとなる時間が早すぎたのか、あるいは黒人と言えどもこの作品で繰り返された「混血、その程度が8分の一」というグレーゾーンの状況。 日本人に理解を越えた感覚を改めて感じたい。アフリカン二グロが大陸から連れてこられた新大陸時代から450年・・黒人という存在の重さを。 フォークナーを敬愛する作家にトニ・モリスンがいる・・彼女を深く愛する私の意義深い読書とすることができた事に感謝。

Posted by ブクログ