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タブーの正体! マスコミが「あのこと」に触れない理由 ちくま新書
924円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2012/01/07 |
JAN | 9784480066459 |
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タブーの正体!
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森達也氏の「放送禁止歌」にも通じるマスコミの自主規制。理由を考えたり、本質を見るのではんsく、メンドーでややこしいから触れない。 そんなタブーを生み出すのは何かが書いてある。 メディアの自主規制に助けられたのは犯罪を犯した社長だけでなく、スキャンダルがもみ消されたタレントも同...
森達也氏の「放送禁止歌」にも通じるマスコミの自主規制。理由を考えたり、本質を見るのではんsく、メンドーでややこしいから触れない。 そんなタブーを生み出すのは何かが書いてある。 メディアの自主規制に助けられたのは犯罪を犯した社長だけでなく、スキャンダルがもみ消されたタレントも同じこと。 そして、そんなタブーをマスコミが追及するのは、今回のように世間の風向きが変わった時だけ。しかも風向きを変えるのは主に外圧で、自分たちではない。 としたら日本ではタブーになっていく方が得なのかもと考えさせられる。
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「ペンは剣よりも強し」 ところが、無敵のはずのペンの力も「言論圧力」の前では無力です。 今の「言論」は金と拳だけで失われてしまうもろいもので、巷間言われる「タブー」が社会やマスコミ自らが作り上げていることがよくわかります。 右翼の代名詞と言われた暴力や暗殺という生命の恐怖を利用し...
「ペンは剣よりも強し」 ところが、無敵のはずのペンの力も「言論圧力」の前では無力です。 今の「言論」は金と拳だけで失われてしまうもろいもので、巷間言われる「タブー」が社会やマスコミ自らが作り上げていることがよくわかります。 右翼の代名詞と言われた暴力や暗殺という生命の恐怖を利用した原始的な「言論テロ」から、権力や利害関係を駆使したもの、そして金銭的な圧力(スポンサー意向)などのバリエーションはあるものの、どれも命も金も忖度も捨てる気でいれば対抗出来うる類のものです。昔は気骨のある文士(井上光晴など)がいましたが、今ではサラリーマン稼業ですので、自分や家族や会社を犠牲にしてまで危険な橋は渡らないというのが大勢のようです。 本書では、同和利権にメスを入れた小泉政権が、実は政治権力を最大限活用していた話(P108)や検察や警察権力の卑劣さと恐ろしさ(P134)、マスコミ同士の連帯がないため権力サイドの大きな不正があっても一致団結できない体質(P172)、トヨタやパナソニックなどの大手スポンサーの広告引き上げという脅しは、広告は自社製品のPRだけではなくメディアを黙らせる口止め料でもある(P189)、地域独占企業であるはずの電力会社の広告宣伝費の多さも原子力政策への批判封じ(P195)、テレビ局の大株主が電力会社という事実(P201)、JRではキオスクでの発売拒否という報道圧力(P205)、電通は自社の不祥事やスキャンダルを握りつぶすのみならず、スポンサー企業への批判報道を抹殺する役割もある(P215)、大手芸能事務所に所属しているかどうかで、スキャンダルでの扱いが異なる(P217)など、すべて相手の力が強ければタブーの前にひざまずき筆を折るという情けなさのオンパレードです。 「かつては建前としてかろうじて存在していた報道の自由や知る権利が、(会社や個人の)利潤追求という目的で消えてなくなる」(P254) 「今から10年後、この国にスキャンダル報道できるメディアは残っているのだろうか?メディアはタブーでおおわれ、プライバシー保護のもと、権力や富、名声を持つものの不正を知る機会がなくなっている可能性もある」(P248) 本書の出版は2012年ですので、来年で彼の予言した10年目です。日本は「報道の自由度」が先進国でも最下位ですが、こうした状況を招いているのも容易に長い物には巻かれるマスコミの体質でもあります。権力側とのなれ合いの象徴「記者クラブ制度」の廃止や、もし言論封殺があるのならそれも含めて暴露報道するなどやれることはまだまだあります。要は、報道にかかわる人たちの覚悟の問題です。 マスコミ(ネットも含む)で報道されれている情報がいかに偏向されているのかがよくわかる良書です。 また、筆者自身、右翼に襲われたときの恥ずかしい話を赤裸々に語っている点にも拍手!
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https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066459/
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