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新しい世界史へ 地球市民のための構想 岩波新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2011/11/21 |
| JAN | 9784004313397 |
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新しい世界史へ
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商品レビュー
3.5
24件のお客様レビュー
本書は、主に日本での「世界史」の語られ方、枠組みについて、今や常識となって学校教科にも根付いている方法を批判し、新しい枠組みで世界史を捉え直し、語っていく事を提唱した本。 即ち、副題にもある通り、「人々に「地球市民」という新たな帰属意識を与えてくれる」ようなものとして、世界史は在...
本書は、主に日本での「世界史」の語られ方、枠組みについて、今や常識となって学校教科にも根付いている方法を批判し、新しい枠組みで世界史を捉え直し、語っていく事を提唱した本。 即ち、副題にもある通り、「人々に「地球市民」という新たな帰属意識を与えてくれる」ようなものとして、世界史は在るべきであると主張する。 何故なら、世界史は単に学問世界における研究の在り方に留まらず、我々人類の来し方を説明し、今の世界がこうあるのはそのためであるという「色眼鏡」を我々にかける性質のものだからである。 世界がますます一体化し、人類が解決しなければならない諸課題が地球規模のものになるなか、我々の意識が「国家」「国民」から抜け出せないのは、ひとえに世界史の語りが影響しているから、と著者は解く。 日本における世界史の枠組みは概ね出来上がっており、高校の教育課程で習う世界史の枠組み・ストーリーがまさにそれである。 それは概ね以下のような枠組みである。 「世界各地に複数の地域世界が存在し、それらが変容、再編されながら互いに結びつきを強め、そのうちのひとつであるヨーロッパ世界の主導によって世界が一体化、構造化する」 何せ我々にとってはこれが学校で習ってきた「世界の来し方」だし、何ら違和感もない。 世界史を通史的に扱った書籍の多くは、概ねこの枠組みに沿っている。 その他にも世界史本といえば、各国史や地域史(中央ユーラシアの歴史、アフリカの歴史等)、海域史(大西洋の歴史など)に、モノに着目したもの(砂糖の歴史、コーヒーの歴史等)、その他かなりバラエティに富んだ切り口の書籍が多数出版されているが、それら全て、メインシナリオである「世界史」を共通の常識・前提として描かれていると言う(言われてみると確かにそうだ)。 その「世界史」の何が問題か。それは ①現行の世界史は、日本人の世界史である。 ②現行の世界史は、自と他の区別や違いを強調する。 ③現行の世界史は、ヨーロッパ中心史観から自由ではない。 3点であると喝破する。 そしてそれらに対応し、3つの処方を提案して本書を締めている。 本書自体は「新しい世界史」そのものが記述されているのではなく、これから目指していく姿を提唱したものだ。 実際、本書の出版は2011年だが、それ以降著者である羽田氏は多くの研究者と共同で、精力的に新しい世界史を標榜したシリーズ物の書籍をものしている認識だ。 本書を読んで面白かったのは、 ・我々が常識としている世界史の枠組みをメタ認知できる。 ・既存の多様な世界史研究の位置づけが明確になる。 といった点と、それに加え興味深かったのは、 「環境史的な視点を重視するなら(中略)人類誕生以前の地球の歴史を整理して示すことが是非必要だろう。(中略)137億年の宇宙史を問題にしなければならない」と考察しながらも、それは歴史家の手に余る仕事だと棄却している点。 ご存じの通り、昨今では「ホモサピエンス史」や「地球46億年史」「宇宙137億年史」といった一般向け書籍が多数出版され、多く読まれている。 この点については世の中が当時の著者の読みを追い越したと言える。 一方で、現実の世界はどうだろうか。 これまた言うまでもなく、世界にはいまナショナリズム・分断の風潮が2011年当時より強まっているのではなかろうか。 「地球市民」の意識を醸成し、地球全体の課題に一致団結して臨んでいく"常識"の形成が今こそ求められる時代だが、この15年間の歴史学者の仕事は羽田氏が目指した役回りを十分に果たしてこられているのだろうか。 浅学にしてこの点についてはコメントできないが、しかし世界史の最新の研究をうけた書籍をこれから目を通すにあたり、その研究がどんな願いを込めてなされたものなのかを読み解く補助線に、本書はなってくれたと思う。
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歴史学とは何かとか、歴史学者が歴史というものをどのように捉えているかの一端を知れる本。 自分は高校生のころ歴史というとただ年号を覚える暗記科目といったイメージしか持っていなかったが、そうではなく過去の失敗や教訓を現代や未来に活かそうとする学問なのだと理解した。
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10月から妙に本を読む時間が取れなくなったんですが、仕事が忙しくなったのか、飲み会が増えたのか…。どちらにせよ今年の年間100冊読了は厳しそうです。 本著、タイトル通りに新しい世界史とは何かを構想していくものなのですが、正直なところ本著だけを読んでも、イメージが掴み切れないケー...
10月から妙に本を読む時間が取れなくなったんですが、仕事が忙しくなったのか、飲み会が増えたのか…。どちらにせよ今年の年間100冊読了は厳しそうです。 本著、タイトル通りに新しい世界史とは何かを構想していくものなのですが、正直なところ本著だけを読んでも、イメージが掴み切れないケースもあるのでは、と思います。 私が本著を読んだキッカケが、著者の『東インド会社とアジアの海』を読んだからで、同著の内容がまさに、本著で触れられていた海洋史だったのかなと思うのですが、これが面白かったのです。先に同著のような具体例に触れた後に本著を読むと、考えがより理解できる気がします。 さて、本著で感じたのは、紡がれている言葉の力強さ。 抽象的な構想だからこそ、著者の思いが表れていて、志の高さを感じます。 フランスや中国の歴史教科書と日本のそれを比較して、纏め方からして異なることから、「世界の異なった国々の人々が、互いに異なった世界史認識を持っているだろうことが容易に想像できる」としつつ、それを乗り越えて「世界はひとつ」とするための世界史を構想する、というのは非常にスケールが大きい話です。 例えば、「イスラーム世界」という表現も、オバマ大統領が演説で使ったものが、中国ではそのくだりがバッサリ切られていたそうで、その心は「国内にいる教徒に、自分は『中国人』でなく『イスラーム教徒』だと自認されたらマズいから」というのも、世界は一枚岩ではなく、世界史も全くひとつになっていない、というコトがよくわかりました。 読了して感じたことは、そもそものあるべきフォーマットは「文章」なんだろうか?ということです。 著者は、歴史の「見取り図(ある時代の世界を鳥瞰する図)」を作った上で、その様相を現代と比較するアプローチを取る中で新しい世界史が生まれる、としていますが、ひょっとすると見取り図自体を、ICTで拡大/縮小だったり、コメントを自動で出したり、というフォーマットにした方が、より良い学びに繋がるのかも? 少し脱線した話になってしまったかもしれませんが、本著で「フツーの歴史学者」の範疇を超えるようにも思える論に挑まれていたのを見て、そんなコトを思いました。
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