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目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/11/10 |
JAN | 9784167801588 |
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目からハム
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
イタリア語の通訳の田丸公美子さんによるエッセイ集。 田丸さんの文章は、心にすーっと入ってきて、とても好き!本書も読み応えがあり、面白くて、数時間で読破。 異文化を学ぶ学生だけでなく社会人にこそ読んでほしい一冊です。 学生時代の観光ガイドの話など、その後の社会人生を示す最たるも...
イタリア語の通訳の田丸公美子さんによるエッセイ集。 田丸さんの文章は、心にすーっと入ってきて、とても好き!本書も読み応えがあり、面白くて、数時間で読破。 異文化を学ぶ学生だけでなく社会人にこそ読んでほしい一冊です。 学生時代の観光ガイドの話など、その後の社会人生を示す最たるものに感じます。掴みが大事。要点を伝えつつ、ユーモアを交えて情報を伝えるとその後の進行がとーっても楽になる。イタリア人は女性好きとはいえ、日本社会でも同じことが言える気がします。 また、外国語を学ぶには、外国語だけでなくそれより先に母国語を大切にしマスターしてこそ意味があるという点も至極納得しました。外国語でコミュニケーションをとっていると、「日本はどうなの?」「なぜそう思うのか?」など母国を知らずには会話できないレベルで日本のことを聞かれます。流暢に外国語を話せるひとはいるいると思いますが、母国語をマスターしていないと他国の人と深い話はできないだろうなーと思います。
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著者はイタリア語同時通訳をされている方。 仕事で出会った様々なイタリア人たちのことを書いたエッセイ集。 イタリア男性の女性への態度。 もう、そういう文化で育ってきた方々なので、当たり前にやっているだけのことなんだろうなあ。 「女性には優しく、褒め称える(それがどんな女性であって...
著者はイタリア語同時通訳をされている方。 仕事で出会った様々なイタリア人たちのことを書いたエッセイ集。 イタリア男性の女性への態度。 もう、そういう文化で育ってきた方々なので、当たり前にやっているだけのことなんだろうなあ。 「女性には優しく、褒め称える(それがどんな女性であっても)」 日本人的にはつい勘違いしちゃいそうだな・・・。 (いや、たまには本気のアプローチもあるでしょうが)
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米原万里さんによれば、筆者はイタリア語通訳の大横綱。この本で明かされているように、いまやイタリア語の翻訳が出来る人は多くいるのだけど、同時通訳が出来る人となるといまだに少ないままだという。つまり大関も関脇も居ないなか、長年横綱の地位で君臨し続けるのが、シモネッタ様ということにな...
米原万里さんによれば、筆者はイタリア語通訳の大横綱。この本で明かされているように、いまやイタリア語の翻訳が出来る人は多くいるのだけど、同時通訳が出来る人となるといまだに少ないままだという。つまり大関も関脇も居ないなか、長年横綱の地位で君臨し続けるのが、シモネッタ様ということになる。 本書は、20年30年とイタリア語の通訳に携わってきた筆者による、現場からの比較文化論とでもいうべき内容になっている。cazzo(男性器)をはじめ感嘆詞が豊富な国イタリア。女性に優しい国イタリア。そんなイメージを裏付ける逸話も多いのだが、それとは違った一面も垣間見える。 「懐かしい方々とのご歓談をお楽しみください」という日本らしい挨拶に「sono i fatti miei(いらんお世話だ)」と切り返すイタリア人。なぜあなたが私の行動を指図するのだということらしい(他人と同一であることをひどく嫌うイタリア人の考えに私が少なからず共感してしまうのは、私に日本人らしい心が欠けているということだろうか……)。 じつは男性に対してはけっこう厳しい。筆者が旅行ガイドをしていた頃、男性のガイドとふたりでそれぞれバスを担当することになっていたのだが、ほとんどが筆者の方へ流れてしまったという。情け容赦もあったものではない。 しかし筆者もイタリア語の通訳として後続の無いトップを走り続け、女性として見られていた自分への視線に変化を感じたという。前著「パーネ・アモーレ」に比べるとどうしても前著の「これぞシモネッタ様!」という感じが薄れているのは、そのあたりに理由があるのかもしれない。 本書は下ネタが薄れた代わりに、また違った魅力がある。通訳としての経験は通訳を志す人に役立つものであろうし、その信頼の仕事術は通訳に限らず多くの社会人にとっても目指すべき姿勢に違いない。こんな実際的な部分を強調せずとも、そもそも通訳の経験は多くの人にはまったく無縁のものなのだから極めて面白い。さらに言語や文化に関する考察が増え、読んでいて考えさせられるという点でも筆者の変化を感じる。 ただ、それでも、またシモネッタ節を……と願ってしまうのは、欲張りすぎなのかもしれない。
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