1,800円以上の注文で送料無料

目からハム の商品レビュー

4

10件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/11/11

イタリア語の通訳の田丸公美子さんによるエッセイ集。 田丸さんの文章は、心にすーっと入ってきて、とても好き!本書も読み応えがあり、面白くて、数時間で読破。 異文化を学ぶ学生だけでなく社会人にこそ読んでほしい一冊です。 学生時代の観光ガイドの話など、その後の社会人生を示す最たるも...

イタリア語の通訳の田丸公美子さんによるエッセイ集。 田丸さんの文章は、心にすーっと入ってきて、とても好き!本書も読み応えがあり、面白くて、数時間で読破。 異文化を学ぶ学生だけでなく社会人にこそ読んでほしい一冊です。 学生時代の観光ガイドの話など、その後の社会人生を示す最たるものに感じます。掴みが大事。要点を伝えつつ、ユーモアを交えて情報を伝えるとその後の進行がとーっても楽になる。イタリア人は女性好きとはいえ、日本社会でも同じことが言える気がします。 また、外国語を学ぶには、外国語だけでなくそれより先に母国語を大切にしマスターしてこそ意味があるという点も至極納得しました。外国語でコミュニケーションをとっていると、「日本はどうなの?」「なぜそう思うのか?」など母国を知らずには会話できないレベルで日本のことを聞かれます。流暢に外国語を話せるひとはいるいると思いますが、母国語をマスターしていないと他国の人と深い話はできないだろうなーと思います。

Posted byブクログ

2017/02/12

著者はイタリア語同時通訳をされている方。 仕事で出会った様々なイタリア人たちのことを書いたエッセイ集。 イタリア男性の女性への態度。 もう、そういう文化で育ってきた方々なので、当たり前にやっているだけのことなんだろうなあ。 「女性には優しく、褒め称える(それがどんな女性であって...

著者はイタリア語同時通訳をされている方。 仕事で出会った様々なイタリア人たちのことを書いたエッセイ集。 イタリア男性の女性への態度。 もう、そういう文化で育ってきた方々なので、当たり前にやっているだけのことなんだろうなあ。 「女性には優しく、褒め称える(それがどんな女性であっても)」 日本人的にはつい勘違いしちゃいそうだな・・・。 (いや、たまには本気のアプローチもあるでしょうが)

Posted byブクログ

2016/07/12

 米原万里さんによれば、筆者はイタリア語通訳の大横綱。この本で明かされているように、いまやイタリア語の翻訳が出来る人は多くいるのだけど、同時通訳が出来る人となるといまだに少ないままだという。つまり大関も関脇も居ないなか、長年横綱の地位で君臨し続けるのが、シモネッタ様ということにな...

 米原万里さんによれば、筆者はイタリア語通訳の大横綱。この本で明かされているように、いまやイタリア語の翻訳が出来る人は多くいるのだけど、同時通訳が出来る人となるといまだに少ないままだという。つまり大関も関脇も居ないなか、長年横綱の地位で君臨し続けるのが、シモネッタ様ということになる。  本書は、20年30年とイタリア語の通訳に携わってきた筆者による、現場からの比較文化論とでもいうべき内容になっている。cazzo(男性器)をはじめ感嘆詞が豊富な国イタリア。女性に優しい国イタリア。そんなイメージを裏付ける逸話も多いのだが、それとは違った一面も垣間見える。  「懐かしい方々とのご歓談をお楽しみください」という日本らしい挨拶に「sono i fatti miei(いらんお世話だ)」と切り返すイタリア人。なぜあなたが私の行動を指図するのだということらしい(他人と同一であることをひどく嫌うイタリア人の考えに私が少なからず共感してしまうのは、私に日本人らしい心が欠けているということだろうか……)。  じつは男性に対してはけっこう厳しい。筆者が旅行ガイドをしていた頃、男性のガイドとふたりでそれぞれバスを担当することになっていたのだが、ほとんどが筆者の方へ流れてしまったという。情け容赦もあったものではない。  しかし筆者もイタリア語の通訳として後続の無いトップを走り続け、女性として見られていた自分への視線に変化を感じたという。前著「パーネ・アモーレ」に比べるとどうしても前著の「これぞシモネッタ様!」という感じが薄れているのは、そのあたりに理由があるのかもしれない。  本書は下ネタが薄れた代わりに、また違った魅力がある。通訳としての経験は通訳を志す人に役立つものであろうし、その信頼の仕事術は通訳に限らず多くの社会人にとっても目指すべき姿勢に違いない。こんな実際的な部分を強調せずとも、そもそも通訳の経験は多くの人にはまったく無縁のものなのだから極めて面白い。さらに言語や文化に関する考察が増え、読んでいて考えさせられるという点でも筆者の変化を感じる。  ただ、それでも、またシモネッタ節を……と願ってしまうのは、欲張りすぎなのかもしれない。

Posted byブクログ

2014/09/22

シモネッタことイタリア語通訳田丸久美子さんのエッセイ集。通訳/翻訳者のエッセイは深い教養と幅広い異文化体験の背景もあり、たいてい面白い。 しかし、この人生を楽しみまくっているイタリア人より一人当たりGNPが低くなる日が来ようとは…

Posted byブクログ

2012/02/16

イタリア語通訳の著者が語る、イタリアの言葉、人、文化。 下ネタ含有率七割笑 イタリアが好きな人、行ったことがある人、イタリア語を嗜んでいる人、言葉や異文化に興味がある人はぜひ。 文化や考え方の違いを言葉の面から見ていて、 批判的ではなく、かといってイタリア・日本どちらに...

イタリア語通訳の著者が語る、イタリアの言葉、人、文化。 下ネタ含有率七割笑 イタリアが好きな人、行ったことがある人、イタリア語を嗜んでいる人、言葉や異文化に興味がある人はぜひ。 文化や考え方の違いを言葉の面から見ていて、 批判的ではなく、かといってイタリア・日本どちらに肩入れすることもなくフラットに話しているのですんなり受け止められる。 ただ視線は柔らかいけど切り口はシビア。 女性が働くことや通訳という立場の難しさも書かれている。 商業通訳としてビジネスの場面でのエピソード多め。 そして仕事上の失敗談や成功談、素敵なビジネスマンや、もう二度とお断りという客の話などは職種を超えて理解できるものがある。 学ぶ(自分の感性を高める)、働く(社会に自分の能力を還元する)とはこういう姿勢で臨むべきだと、そこはかとなく感じられる。 特に『通訳は一日にして成らず』はとても示唆に富んでいて、 下手なビジネス書を10冊読むより学べるかも。 猿でもわかる表現に毒されている人は、国語の復習をした方がいいかもしれないけど…。 声に出して読みたいイタリア語的要素あり。 イタリア人とお話してみたくなりました。

Posted byブクログ

2012/02/12

本書はイタリア語通訳の第一人者である筆者が出逢った一筋縄ではいかないイタリア人の悲喜こもごもを書いたエッセイです。自分には彼らの生き方はできないとわかりつつも、見習うべき所は多いと感じました。 現在のイタリアは財政危機が横たわっていて、現地で今はどうなっているかは知る由もあり...

本書はイタリア語通訳の第一人者である筆者が出逢った一筋縄ではいかないイタリア人の悲喜こもごもを書いたエッセイです。自分には彼らの生き方はできないとわかりつつも、見習うべき所は多いと感じました。 現在のイタリアは財政危機が横たわっていて、現地で今はどうなっているかは知る由もありませんがこの本はイタリア語通訳の第一人者である筆者が仕事やプライベートを通して知り合い、出会った個性豊かなイタリア人たちの悲喜こもごもをつづったエッセイです。 一読して、「恋愛至上主義」を標榜するイタリア人。僕のイメージでは某男性ファッション誌のパンツェッタ・ジローラモが連想されるのですが、ここに書かれてあるイタリア人は老いも若きも男も女も情熱的な生き方をしていて、自分にはとてもまねができんなぁと思いながらもある種のうらやましさを持って、そして「シモネッタ・ドッジ」の面目躍如である男女の艶笑話などもふんだんにちりばめられてあって、思わずにやりとさせられたり、 「ここまで情熱的にさまられたら女冥利に尽きるだろうなぁ」 という場面もあり、こういうところは個人的にどんどん見習って取り入れてみよう、と思いました。 僕はイタリアのことを彼女のエッセイを読むことによって、いかに表層的なことしか知らなかったんだなぁということに気づかされました。今、イタリアの取り巻く現状は日本同様、決していいとはいえませんが、「パンと愛と夢」をこれだけ情熱的に体現できる文化であるからこそ、どんな状況になっても彼らなら生きていけるだろうな。ということを思わせてくれたエッセイでした。

Posted byブクログ

2012/02/09

Primo di cominciare a studiare l'italiano, si deve reggerlo.

Posted byブクログ

2012/01/10

翻訳の難しさ 大変さ おもしろさ 少しでも理解できた気がします 高度な技能職にもかかわらず 決して 高くはない報酬  そんな中にも 著者の田丸さんの明るさが ひととなりのよさが なりよりも そこで出会った素晴らしき人々の溢れた 良書であると感じました 言葉を理解し この地球上で...

翻訳の難しさ 大変さ おもしろさ 少しでも理解できた気がします 高度な技能職にもかかわらず 決して 高くはない報酬  そんな中にも 著者の田丸さんの明るさが ひととなりのよさが なりよりも そこで出会った素晴らしき人々の溢れた 良書であると感じました 言葉を理解し この地球上で人間のみが持つ言語 世界中の文化の架け橋となる その行為の偉大さ 崇高さ 尊敬します また 翻訳をとおして 様々な人々と 議論し 分かち合い お互いを理解 尊重していくさま とても羨ましく思います

Posted byブクログ

2012/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 イタリア語通訳の第一人者としての筆者が語る、自分が仕事を通して出逢って来た面白イタリア人記。  普段は触れる機会が少ない通訳という仕事の楽しさ、苦労を知れる貴重な資料でもあるが、破天荒なイタリア人との会話は読んでいて純粋に楽しめる。  筆者によれば、イタリア語は、日本語と比較すると感情を表す語彙が豊富らしい。  よって、イタリア語を操る時には、しばらくぶりの知人に会う時に会えて嬉しいと熱烈に語れる感情表現が豊かな性格になるのに、日本語で話す時には控えめで奥ゆかしい性格になってしまうのだとか。  酷く極端な例だとは思うが、言語が思考を統制するのもまた事実だろう。  英語に肩こりという概念がない、という話を思い出す。  

Posted byブクログ

2011/11/22

続けて読んでるので、「前に読んだかも」的な エピソードも多いのだけど、それでも 読ませる力技というか勢いはすごいなと思う。

Posted byブクログ