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ヴァインランド トマス・ピンチョン全小説 トマス・ピンチョン全小説
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ヴァインランド トマス・ピンチョン全小説 トマス・ピンチョン全小説

トマス・ピンチョン(著者), トマスピンチョン(著者), 佐藤良明(訳者), 佐藤良明(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/10/29
JAN 9784105372101

ヴァインランド

¥4,620

商品レビュー

4.5

10件のお客様レビュー

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2025/10/28

トマス・ピンチョンの4作目の長編作品。 ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が、前作『インヒアレント・ヴァイス』(原作は『L.A.ヴァイス』)に続いてピンチョン原作ということで、長らく積んでいたのだがようやく手をつけることに。 映画はあく...

トマス・ピンチョンの4作目の長編作品。 ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が、前作『インヒアレント・ヴァイス』(原作は『L.A.ヴァイス』)に続いてピンチョン原作ということで、長らく積んでいたのだがようやく手をつけることに。 映画はあくまでInspired byということで、前作の『インヒアレント・ヴァイス』ほどしっかりと原作というわけではない。 だがここはピンチョン原作だな、というとこもしっかり残ってる。なので映画を観た人は読んでみるといいかも。その違いも楽しめるはず。 ピンチョンは”難解”というイメージが独り歩きしており、自分もその例に漏れず『ヴァインランド』は難解なんだろう、と思っていた。 恐らく本作が難解と言われるのは入れ子構造のように回想される構成にあるのだと思った。 例えば、AとBという人物が話しているシーンでAの過去回想が語られる。するとその過去回想の中でCとDという人物の語りが入って、今度はそのCの過去回想が入ってくる。更にそこにEと……みたいな構造で語られていくので、油断していると何で急に年代が変わった、とか人物変わったんだ? となりかねない。 そのあたりが難解とか言われる理由なんじゃないか、と。 実際に読んでみると確かにわかりにくかったり混乱する部分も出てきたりもするのだが、物語自体は難解さはほとんどない。むしろポップで大分読みやすかった。 ゴジラやニンジャ、くノ一が登場したり、と大分カオスな状況の連続。 さすがに『ヴァインランド』をそのまま映画化すると、尺は足りないし大分カオティックで意味わからないことになりかねない。しかも小説だから許されるような描写や展開もチラホラあるので、これを映画でやるとなったら結構面倒臭そうだな、と。 そう考えると『ワン・バトル・アフター・アナザー』は上手いこと抽出して映画化してるな、と思う。ピンチョンらしい部分もかなりあるので。 これから読もうと思ってる人は登場人物が大分多いので、その都度メモやリストは作ったほうがいいかも。さすがに帯の登場人物表だけじゃ、混乱しそうな気がする。

Posted by ブクログ

2025/09/18

いわゆる米ポップカルチャーの“教養”が求められる作品で、幸いなことに自分は中学以降そういったものに半ば自発的に触れてきたので、固有名詞の半分くらいはピンとくるものだった。 訳が上手いわ。お見事。

Posted by ブクログ

2021/09/19

熟読しても面白いけど、略読でも楽しめる。 しっかり理解しようと思うと難解、 乱読するなら、飲みながら軽く楽しめる、 非常にコミカルな作品。

Posted by ブクログ