商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/10/14 |
JAN | 9784062770705 |
- 書籍
- 文庫
長い終わりが始まる
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商品レビュー
3.3
49件のお客様レビュー
小説の中の登場人物の会話の中から出て来た言葉が、この本のタイトルになっている。 はじめに、一体この物語を語っていた登場人物は一体誰だろう? 語り手って、登場人物たちを関係ない距離のある人に感じるけど、 この語り手?さんは、妙にこの登場人物のことを知ってる人が、 この世界の...
小説の中の登場人物の会話の中から出て来た言葉が、この本のタイトルになっている。 はじめに、一体この物語を語っていた登場人物は一体誰だろう? 語り手って、登場人物たちを関係ない距離のある人に感じるけど、 この語り手?さんは、妙にこの登場人物のことを知ってる人が、 この世界のひとたちを語ってる気がして、珍しい感覚でした。 私は、田中のことがどうしようもなく好きな小笠原さんが好きだけど、 その小笠原さんの気持ちをまさにチャラチャラしてしまった田中が嫌い。 好きな人のこと、いつの間にか隅々まで気になるようになってて、知っていってて、 周りに迷惑かけるぐらい、恋のせいでわがままになってる自分がいて、 なんかこのお話、リアルだった。 男と女は、ともだちとでは埋めれないことをするんだね。 まだまだ二人は不安定だったし、不安定であることが必要な時期だったのよ。 お互い。 最後、話の中で、ホォアナデアルコとウンナナクールが出て来ておもしろかった。
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私も小笠原と同じ。私は小笠原だ。 あぁ、私はあの時あの瞬間から長い終わりが始まってしまったんだなと思いながら、読んでしまいました。 何度読んでもおもしろい。
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大学生のころの、岡山大学文化棟の様子を思い出しながら読んだ。 学生が主人公の小説で、学園が出てくる物語を読んでいると、メタな視点から自分と重ねるでもなく、空気感とか言葉にならなかった感覚、風景が浮かんでくるということが昔からよくあったことを思い出した。 修辞が華やかでなく、し...
大学生のころの、岡山大学文化棟の様子を思い出しながら読んだ。 学生が主人公の小説で、学園が出てくる物語を読んでいると、メタな視点から自分と重ねるでもなく、空気感とか言葉にならなかった感覚、風景が浮かんでくるということが昔からよくあったことを思い出した。 修辞が華やかでなく、しかし描写の精度が高い小説は切実さにあふれていて、読後感は爽やかではないが読んでいてついつい夢中になる。
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