商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/10/08 |
JAN | 9784120042881 |
- 書籍
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草原の風(上)
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草原の風(上)
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
ほとんど人物を知らないけれど何故かやたらに良い印象のある、後漢の世祖・光武帝(劉秀)が主人公とのことで、ワクワクしながら読み始めた。 …思っていた以上にプロ農民である。 簒奪者・王莽の治下、劉一族の末席として息苦しい生活を強いられていて、やや自嘲的な面が覗きがち。しかし帝...
ほとんど人物を知らないけれど何故かやたらに良い印象のある、後漢の世祖・光武帝(劉秀)が主人公とのことで、ワクワクしながら読み始めた。 …思っていた以上にプロ農民である。 簒奪者・王莽の治下、劉一族の末席として息苦しい生活を強いられていて、やや自嘲的な面が覗きがち。しかし帝都への留学を機に、事業を興すなど学問以外の経験からも多くを学び、周囲の期待に応えられるだけの力を蓄えていく。 「官に就くなら執金吾(首都警備長官)」とか言っていた人が、遙かに飛び越えて皇帝になってしまうまでの過程、とても気になるところである。
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後漢王朝の立役者劉秀の立志伝。春秋戦国時代から離れまったくの未知世界。これまでに一顧だにしなかった時代であり、興味深く読んだ。劉秀の温厚篤実な一挙手一投足に心惹かれた。混濁の世にあって徳器に勝るものなし。改めてそんなことを思った。綺麗に心が浄化された。
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後漢を打ち建てた光武帝の物語である。 宮城谷先生の作品は、近年、ずいぶん密度の薄い作品が増えている印象があるが、残念ながらこの作品もその印象が強い。少なくともこの上巻はそうだ。 さすが上手い文章で、するする読めてしまうが、中身は「就学して、商売して、挙兵する」である。勉学に...
後漢を打ち建てた光武帝の物語である。 宮城谷先生の作品は、近年、ずいぶん密度の薄い作品が増えている印象があるが、残念ながらこの作品もその印象が強い。少なくともこの上巻はそうだ。 さすが上手い文章で、するする読めてしまうが、中身は「就学して、商売して、挙兵する」である。勉学においてはたとえば孟嘗君のような質と量がないし、商売においては奇貨置くべしに如かず。 あれもこれもで、やや半端になっている感も否めない。
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