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人権を創造する
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人権を創造する

リンハント(著者), 松浦義弘(訳者)

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人権を創造する

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2011/10/15
JAN 9784000234986

人権を創造する

¥3,740

商品レビュー

4.3

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みんなの感想まとめ
  • 人権思想の歴史探求
  • 社会的共感の重要性
  • フランス人権宣言の影響
  • マイノリティ権利の拡大
  • 拷問への社会的議論
  • 現代問題への示唆
  • 知的刺激に満ちた内容
  • 18世紀末の社会変革
  • ナショナリズムと人権対立
  • 文学と共感の役割

人権の歴史を探求する本書は、共感を基盤にした人権の発展とその背景を深く掘り下げています。著者は、フランス人権宣言やアメリカ独立宣言を通じて、人権がどのように「自明」とされるようになったのかを明らかにし、特に18世紀末の社会的流れがどのように人権思想を形成したかを示しています。拷問への社会的議論や小説の普及による他者への共感体験が、人権の普遍化に寄与したことは興味深く、また、マイノリティの権利拡大の遅れについての指摘も鋭いです。さらに、ナショナリズムや共産主義との対立を通じて人権思想がどのように変容していったかも描かれ、歴史的な視点から現代の問題へとつながる示唆に富んでいます。全体として、知的刺激に満ちた内容で、歴史と人権についての深い理解を促す一冊です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2025/11/30

https://x.com/nobushiromasaki/status/1994754315911831988?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted by ブクログ

2025/02/15

人権を創造する リン・ハントを読んだ。 すごい本だとおもった。 フランス人権宣言、アメリカ独立宣言など初期の人権宣言において、人権は「自明」であるとされる。本書では、この自明性を、生理的な「共感」を基盤にしていることが、示されている。この共感が以下の2つの流れで社会にひろがった...

人権を創造する リン・ハントを読んだ。 すごい本だとおもった。 フランス人権宣言、アメリカ独立宣言など初期の人権宣言において、人権は「自明」であるとされる。本書では、この自明性を、生理的な「共感」を基盤にしていることが、示されている。この共感が以下の2つの流れで社会にひろがったことが、一つの流れとなって18世紀末の各宣言につながるとする。 1.拷問への社会議論(合わせて印刷による広い情報展開も) 2.小説の普及による他者への共感体験と「個人」感覚の広がり この宣言から共感に基づく人権とそれによる平等の拡大がマイノリティなどに対して順に広がったことが示される。そういった拡大の歴史をみるとなマイノリティでは「ない」女性の人権/平等の進みが遅かったことには、驚く。また、「理念的な人間に生得的に平等な人権概念」の発生により、その後に、むしろナショナリズムなど歴史/物語をもった国家/民族、生態的な違いのある人種/性別などの区別や差別が刺激/強化されてしまったという皮肉が示されている。 人権の自明性については、本書の締めくくりの言葉である、「あなたは(他者が)人権を侵されたときに心の痛みを感じるがゆえに人権の意味を知っている(自明である)」から、非常に納得できた。

Posted by ブクログ

2025/02/09

「いったいどうして、奴隷制と服従関係、そしてあきらかに生まれながらの屈従に基礎をおく社会に生きていた人びとが、彼らとはまったくことなる人びとを、場合によっては女性をも、平等だと想像するようになったのだろうか。どのようにして、権利の平等など思いもかけない社会において、権利の平等が「...

「いったいどうして、奴隷制と服従関係、そしてあきらかに生まれながらの屈従に基礎をおく社会に生きていた人びとが、彼らとはまったくことなる人びとを、場合によっては女性をも、平等だと想像するようになったのだろうか。どのようにして、権利の平等など思いもかけない社会において、権利の平等が「自明の」真理となったのだろうか。」(p5〜6) あらゆる人間が、平等に人権を持っているという考え方は、それが実現しているかはともかく、現代の私たちにとっては、当たり前の常識となっている。ただ、それを当たり前だと感じられるのは、すでに、それが当たり前になっている時代に生まれたからである。 しかし、全ての人間に平等な人権という概念が生まれたとき、つまり、アメリカ独立宣言や、フランスの人権宣言がなされたとき、それらは、「自明の」ものではなかった。だとしたら、なぜ、当時の人びとにとって、それは「自明の」ものとして想像できるようになったのだろうか。上の問いに対して、著者のリン・ハントは、個人の「自律性」と、それに基づく他者への「共感」の実践が生まれたからだと答える。 一応、国語科の教員をしている人間として、特に考えさせられたのは、第一章の「小説を読むことと平等を想像すること」のところだった。リン・ハントは、一般の人々が、「自律性」を持って、自分とは異なる人々に対して「共感」する実践の一つとして、小説が果たした役割を指摘する。 「『ジュリ』を読むことは、その読者が新しいかたちの共感に慣れ親しむ可能性をひらいた。ルソーは「人間の権利」という用語を流通させたが、人権は彼の小説の主題とはとてもいえない。それは、熱情や愛や徳を中心テーマとしているからである。それにもかかわらず、『ジュリ』は、読者に登場人物とのきわめて熱情のこもった同一視をうながし、そうすることによって、読者が階級や性や国境をこえて共感することを可能にした。」(p27) ルソーの書簡体小説『ジュリまたは新エロイーズ』(1761年)が、その文体と内容によって「新しいかたちの共感」、つまり、「階級や性や国境をこえ」た「共感」に「慣れ親しむ可能性」を生んだという。この考え方は、国語科教育としても面白いと思う。ある意味、子どもたちに、子どもたちにとって慣れ親しんでこなかった新しい小説を読ませることは、「新しいかたちの共感」に「慣れ親しむ可能性」を与えることだということになる。物語を読ませることの意義を考えるうえで、何か、大切なことを言われているような気がする。 ただ、そうした文化的、社会的実践の変化によっても、その想像力の広がりには限界がある。その一つに女性の権利が挙げられている。 フランスのプロテスタントやユダヤ人、奴隷や黒人の権利が、18世紀から論議されるようになったのに比べて、「女性の権利が、「想像しうる可能性」の尺度において他の集団よりも低いところに位置していたことは明白であった」(p179)と、著者は言っている。「共感」は、平等に対する想像力を生む原動力にもなったが、一方で、「相反する感情」(p227)の原動力でもあった。そういった意味で、人権が多くの人にとって自明なものとなるうえで、「共感」が果たした役割と、その限界について述べられて、この本は終わる。 最後の二文が、とても印象的だった。 「つまり、あなたは人権が侵されたときに心の痛みを感じるがゆえに人権の意味を知っているのだ。人権をめぐる真実は、この意味で逆説的であるかもしれないが、しかしにもかかわらずいまだに自明なのである。」(p231〜232) 正直、ちょっとちゃんと意味が理解できていないが、なんかすごく大切なことをここの二文で言い切っているような気がする。 わたしたちが、「心の痛みを感じるがゆえに人権の意味を知っている」のだとすれば、「人権」というのは、理屈で理解されるような類のものではない側面を持っていることになる。つまり、その「意味」は、「説明」できるような類のものではないことになる。そういった意味で、第一章の「小説」にはじまり、感覚の経験を共有する手段の役割を考えさせられる。

Posted by ブクログ

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