商品詳細
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/09/15 |
JAN | 9784062769396 |
- 書籍
- 文庫
ムーミン谷の十一月 新装版
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ムーミン谷の十一月 新装版
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商品レビュー
4.1
41件のお客様レビュー
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今作ではムーミン一家は登場せず、彼らが不在の間に彼らを恋しがる人々が自然とムーミン家に集合するという話。 ヘムレンさんがムーミン家へ行こうとする理由が、私がムーミン谷やムーミンたちなどのこの世界に求めるもの(包容力)と同じなので、読んでいて改めてムーミン屋敷に行きたいな、と凄く羨ましく思った。 フィリフヨンカは掃除をしようとして屋根から落ちそうになったばかりに掃除丸ごと恐怖の対象となるも、ムーミン屋敷で過ごすうちに落ち着いてきて、ある朝になると吹っ切れて大掃除をし出す気持ちが、どこかわかる気がする。 ボーッと暗闇でハーモニカの音色に耳を傾ける時間の大切さ。 スクルッタおじさんは自分の名前する忘れてしまって自分で名付けて名乗っていた。ムーミンの先祖を私より年寄りだといって親近感を抱いていたが、それは鏡に映った自分だった。最後に勢いで鏡を割ってしまう。 一番感心したのはホムサ。 ムーミンママに会いたがっていたが、そこにはムーミンママは決して悲しんだり怒ったりというものはなく、いつも優しくて、みんなの面倒を見てくれるという先入観があった。 しかし、ムーミンママにも悲しい時もあればイライラする時もあるし、そんな時は裏の森の茂みをうろうろして憂さ晴らしするのだとホムサは悟り、最初は自身がムーミンママを求めていたのが、最後には自分こそがムーミンママを慰めてあげたいと結論づけ、改めてムーミン一家が帰ってくるのを待つという、1人でそれに気づけるのはなかなかのものだなと驚いた。 日常に疲れてムーミン谷に行きたい気持ちの時に読みたい1冊となった。
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ある種の成長物語かもしれない。自分が頼れるひとを探しに行って、けれどそのひとたちは不在、不満と理想がしっちゃかめっちゃかに混じり合う。けれど最後は紐がほどけるように、自分の居場所へ自分として帰って行ったり、待っていたひとを、理想のひととしてではなく生身の存在として出迎えたりするのだ。 個人的にはストレスで唸ったり叫んだりしてしまいつつも、皆を放っておけないスナフキンがツボ。
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読んでる時は訥々と話が進むなぁと思うけど、読み終わるとふと不器用なもの同士が集まってワイワイしてたなぁと懐かしくなる不思議な本。
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