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なぜシロクマは南極にいないのか 生命進化と大陸移動説をつなぐ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 化学同人 |
発売年月日 | 2011/08/22 |
JAN | 9784759814637 |
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なぜシロクマは南極にいないのか
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なぜシロクマは南極にいないのか
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商品レビュー
4.2
12件のお客様レビュー
生物学の本かと思ったが、まさかの地理学!懐かしい! その名も「生物地理学」。どっちやねん。昔先生が地理学はどの分野ともくっつけられる学問だって言ってたっけなぁ。 生物の進化と大陸移動説が密接に関わっていることを、多くの事例を踏まえて解説してくれる。ダーウィンがガラパゴス島に辿り...
生物学の本かと思ったが、まさかの地理学!懐かしい! その名も「生物地理学」。どっちやねん。昔先生が地理学はどの分野ともくっつけられる学問だって言ってたっけなぁ。 生物の進化と大陸移動説が密接に関わっていることを、多くの事例を踏まえて解説してくれる。ダーウィンがガラパゴス島に辿りついて本当によかったよね。進化論とかビーグル航海記をちょっと覗いてみたい。 あとミクロネシアとかニューギニアにも興味を持った。 学生のときはカヴァとかダンスの映像が怖くてひいてしまったから、もう一度勉強してみよう。 日常生活には特に役立たないけど、新しい知識が色々増えた。 ペンギンのすごさ。 進化の輪っか。 シャチのお遊び、種分化っぽい感じ。 生物学ジョーク「あ、アシナガグモがいた」(爆笑) ヒトの人種の問題などなど。 科学の世界にも、政治や社会、宗教なんかが強く影響することをひしひしと感じました。原因、結果、ハイ黒!白!って決着がつくのって、もうさんざん検証されている教科書の科学だけなんだね。 実験が成功して論理に矛盾がなくても、認められないもんなんだなぁ。人間はややこしい。
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生物を地理的な観点から研究する、というお話。 のっから、インテリジェンス・デザイン(創造論。神様が生物を造ったってやつ)に激しい攻撃を。。。まず大体の日本人には、なんで進化論に反対する「必要」があるのかすら、ピンとこないが、この先生はあちら様の主張に大変お怒りのようだ。 このあと...
生物を地理的な観点から研究する、というお話。 のっから、インテリジェンス・デザイン(創造論。神様が生物を造ったってやつ)に激しい攻撃を。。。まず大体の日本人には、なんで進化論に反対する「必要」があるのかすら、ピンとこないが、この先生はあちら様の主張に大変お怒りのようだ。 このあと、「政治的に正しい」問題とか、進化の研究と人種差別の微妙なあれやこれやについても苦言を述べている。現代に生きるのはなかなか大変だ。 肝心な内容だけど、大陸移動が生物の進化に与えた影響を軸に、分化や進化とはどのようなものなのか、丁寧に解説していて、かなり読み応えがある。 というか、読み応えの半分以上は訳のせいかもしれないが。。。ちょっとこの訳とは気が合わない。 パンゲア大陸だった頃、南極に氷はなく、普通に動植物のいる大陸だった。それが、大陸移動によって、南極は凍りつき、氷は容赦なく生物を絶滅させ、不毛の地となった。唯一生き残ったのは、ペンギンだけ。 ペンギンって、実は超凄いじゃん!すっかりペンギンと南極についての考え方が変わってしまった。 そしてその「考え方の変更」は、呑気そうな有袋類、獰猛な有胎盤類、不思議に見える爬虫類、愉快なシャチと残酷なシャチ、果てはパプアニューギニアや南米大陸の原住民、そこへ乗り込んで行って大きな危害を及ぼしたヨーロッパ人、不動に見える大陸に至るまで、様々なものに及んだ。 こういう、シナプス経路の変更をさせられる体験こそ、読書の醍醐味。
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言われて気がつくということがあるものです。 ウェゲナーの大陸移動説により、どのように大陸が分断されたのか。それによって生物分布が大きく分けられたのか。 この本を読んで、「あっ、そうか」と思いました。 印象に残ったのはシャチの話。 シャチにはアザラシを襲うグループと襲わないグ...
言われて気がつくということがあるものです。 ウェゲナーの大陸移動説により、どのように大陸が分断されたのか。それによって生物分布が大きく分けられたのか。 この本を読んで、「あっ、そうか」と思いました。 印象に残ったのはシャチの話。 シャチにはアザラシを襲うグループと襲わないグループがあるそうです。 アザラシは、シャチのグループを見分けていて、襲わないグループの側はゆうゆうと泳ぎ、襲うグループの声が聞こえると、逃避行動をとるそうです。 生物分布の観点で生き物をとらえる、ということの楽しさが少し分かってきました。
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