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悲しむ力 2000人の死を見た僧侶が伝える30の言葉
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2011/07/19 |
| JAN | 9784022508805 |
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悲しむ力
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商品レビュー
4.9
9件のお客様レビュー
「死についての悲しいできごと」から少しでも立ち直りたく、本のタイトルから手に取ってみました。 著者は僧侶。サブタイトルの「2000人の死を見た」そのまま、さまざまなケースの死の現場の実体験をいくつも紹介しています。 ホスピス現場や東日本大震災の現場での学び、気づき、患者さんの思い...
「死についての悲しいできごと」から少しでも立ち直りたく、本のタイトルから手に取ってみました。 著者は僧侶。サブタイトルの「2000人の死を見た」そのまま、さまざまなケースの死の現場の実体験をいくつも紹介しています。 ホスピス現場や東日本大震災の現場での学び、気づき、患者さんの思い、痛々しいほど伝わってきました。 当たり前のことですが、いろんな生があって、いろんな死があって、遺された人もいろんな想いがあるのだと改めて考えさせられました。 仏教の教えは誰もが学べることで、誰もが引用できますが、こちらの著者はたくさんの活動をされ、その中で学びや気付きがあり、嬉しいこともあれば辛辣な悲しい思いもされ、目を塞ぎたくなるような現場を見てこられたという、リアルな言葉であるということ。 だからこそ胸に刺さるシーンがいくつもありました。 悲しむ時間が長ければ、つい「立ち止まっている(その間に遅れを取ってしまう、こんなはずじゃなかったと思ってしまう)」と焦ってしまって。 焦りが辛さを助長している現状、誰かの死の場面を知ることで、もう少しゆっくりでいいかなと思えました。 著者が立ち上げた『寺ネット・サンガ』にもとても興味を持ちました。
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「明日ありと、想うこころの、仇桜、夜半に嵐の、吹かぬものかは」死んで行く人の様々な姿が赤裸々に書かれており、話が具体的。311での被災者との交流も、美談だけでなく苦悩や負の面を書いている点にも好感が持てるし、話に説得力がある。人間は色々だなとあらためて思い知らされる。でも結局、最...
「明日ありと、想うこころの、仇桜、夜半に嵐の、吹かぬものかは」死んで行く人の様々な姿が赤裸々に書かれており、話が具体的。311での被災者との交流も、美談だけでなく苦悩や負の面を書いている点にも好感が持てるし、話に説得力がある。人間は色々だなとあらためて思い知らされる。でも結局、最後は皆死ぬんだけど。しかもある日・突然に。
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東京のカトリック・イグナチオ教会で開かれた「宗教者の使命~自死の問題をめぐって」という宗教間対話のシンポジウムで、真宗大谷派からひとりの中下さんという僧侶が対談をしており、その時に購入したものです。 私が、未遂経験者であることを伝えると、あたたかいまなざしで握手をしてくれ、本書...
東京のカトリック・イグナチオ教会で開かれた「宗教者の使命~自死の問題をめぐって」という宗教間対話のシンポジウムで、真宗大谷派からひとりの中下さんという僧侶が対談をしており、その時に購入したものです。 私が、未遂経験者であることを伝えると、あたたかいまなざしで握手をしてくれ、本書に「一期一会」というサインをしてくれました。 本当に、涙なしでページがめくれない本でした。 仏教では、「悲しみ」のこころをとても大切にしている。 お釈迦様は悲しんでばかりいた人でした。 親鸞さんも、自分の弱さを嘆いた人だったということを聞いて、私も心が楽になったのか、本を読みながら涙がこぼれてきたのを覚えています。 いやいや仕事をしていた中下さんのことを知っていた、最期を迎えようとする人が、最期に小さな声でささやいた「人の痛みの分かる人になってね」という言葉は、本当に心に残るものでした。 中下さんも、親に「産まなければよかった」と言われ、また親戚の自殺を目の当たりにして、「悲しむ力」を持った人。 「いのち」「死」について深く、ゆっくりと考えさせられる一冊です。 僕も、この本を受けて一篇の詩(?)を書きました。 「悲しむ心を持った人の目は どこかやさしい。」
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