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たったこれだけの家族 河野裕子エッセイ・コレクション
1,540円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/07/08 |
JAN | 9784120042546 |
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たったこれだけの家族
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たったこれだけの家族
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商品レビュー
4.4
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1900年代、慣れない外国で生きる河野さんとその家族の生活が描かれている。特にドラマも誇張もなく、自然体の筆調で読みやすい。何気ない日々の中で、家族の心の機微が感じられる。 特に印象的だったのは、外国の慣れない環境で生きる子どもたちの姿だった。学校が外国人ばかりで、しかも言葉の壁があり、環境に適応できない無力感と、それでも抗おうとする逞しさが、子ども達の日々の何気ない言葉や態度から切々と感じられた。そんな切なさに胸を締め付けられ、時に心が温かくなる。素晴らしいエッセイだった。
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先に読んだ本の後書きに、この本の紹介があり、続けて読んだ。 エッセイは短歌とは違う魅力があり、根底に関西出身の人が持つユーモアがあると思う。 家族が一番がっつりと組み合っている頃の家族。 繊細で激しい短歌とはまた違う味わいがあり、息子と娘を持つ私も、ああ同じと思える事があり、そし...
先に読んだ本の後書きに、この本の紹介があり、続けて読んだ。 エッセイは短歌とは違う魅力があり、根底に関西出身の人が持つユーモアがあると思う。 家族が一番がっつりと組み合っている頃の家族。 繊細で激しい短歌とはまた違う味わいがあり、息子と娘を持つ私も、ああ同じと思える事があり、そしてやっぱり素敵な家族だと羨ましくなる。 家族を見つめる河野さんの距離感が、いいなと思う。 巻末のお子さん達が選んだ百首を詠むと、ざーっと家族の映画を観ている気分になり、母への尊敬と愛情を感じた。
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うたを詠み続けてきた人だから当然なのかもしれないが、この人もまた、すぐれた見者(Voyan)なのだなぁと思った。散文では、力の抜けた素直な筆はこびが好ましい。 同じ木の同じ枝にとまりつづけるふくろうを何度も見に行く話や、昭和三十年代頃の子どものころの生活の思い出などが面白い。いち...
うたを詠み続けてきた人だから当然なのかもしれないが、この人もまた、すぐれた見者(Voyan)なのだなぁと思った。散文では、力の抜けた素直な筆はこびが好ましい。 同じ木の同じ枝にとまりつづけるふくろうを何度も見に行く話や、昭和三十年代頃の子どものころの生活の思い出などが面白い。いちばん好きなのは、はさみを使うようになった下の子が、部屋いっぱいの切りくずにうもれて、時間も周りも忘れ、長いこと一心に紙を切っている様子を観察するところから始まる「ひとり遊び」。子どもならみんな知っている、対象に身体ごと没頭するよろこびを、大人になっても、時に思い出したい。
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