商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2011/07/15 |
JAN | 9784000222198 |
- 書籍
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上を向いて歩こう
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上を向いて歩こう
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本書は、日本人の大部分が知っているであろう、坂本九が歌った名曲、「上を向いて歩こう」についての物語である。 「上を向いて歩こう」は1961年7月21日に開催された「第三回中村八大リサイタル」で、坂本九により初めて歌われた曲である。この時、坂本九はまだ19歳であった。この曲は国内で...
本書は、日本人の大部分が知っているであろう、坂本九が歌った名曲、「上を向いて歩こう」についての物語である。 「上を向いて歩こう」は1961年7月21日に開催された「第三回中村八大リサイタル」で、坂本九により初めて歌われた曲である。この時、坂本九はまだ19歳であった。この曲は国内で大ヒットするが、そればかりではなく、1963年にはアメリカでも大ヒットし、ヒットチャートの1位を数週間に渡ってキープするという快挙を成し遂げる。更には、ヨーロッパの国でもチャートインする。そういう奇跡的な曲であるが、この曲が発表され、また、アメリカでもヒットするには、多くのやはり奇跡的な人の出会いやめぐり合わせがあった。本書は、曲がたどった経緯等を丹念に追いかけたノンフィクションである。 筆者は、「上を向いて歩こう」という曲について、下記のようなストーリーを託している。 【引用】 かつて、抱えきれないほどの悲しみを抱えながらも、歯を食いしばって前を向いて進んでいく、少年のような日本という国があった。 戦後の焼け野原から復興した日本の国が、ようやく世界に肩を並べて、自国の新しい文化を発信できるようになった時に、その役割を託された歌が「上を向いて歩こう」だった。 【引用終わり】 確かにこの歌は、深い悲しみの歌であり、そこから立ち上がろうとする歌だと思う。 本書が発行されたのは、2011年7月、東日本大震災の数か月後のことである。 当時私は海外で勤務していた。もちろん、震災のことは大きな関心事であったが、日本にいなかったがために、知らなかったことも多かったようだ。今回、この本を読んだ後、ネットで「上を向いて歩こう」について調べてみた時、震災の数か月後から、サントリーが、この「上を向いて歩こう」を多くの著名人に歌ってもらうというテレビメッセージCMを流していたことを知った。また、その画像を実際に見てみて、胸が熱くなった。 「抱えきれないほどの大きな悲しみ」を皆で乗り越えていこうという強いメッセージを、この曲は発信できることにあらためて気がついた。
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いつも聞いているpodcastの番組に著者の佐藤剛さんが登場したとき話題になった本なので、気になって手に取ってみました。 坂本九さんの代表曲「上を向いて歩こう」は、奇跡ともいうべき人のつながりにより、フランス、イギリスでのレコード発売を経てアメリカでの全米ヒットチャートで1位...
いつも聞いているpodcastの番組に著者の佐藤剛さんが登場したとき話題になった本なので、気になって手に取ってみました。 坂本九さんの代表曲「上を向いて歩こう」は、奇跡ともいうべき人のつながりにより、フランス、イギリスでのレコード発売を経てアメリカでの全米ヒットチャートで1位、空前絶後の大ヒット達成という道を辿ることとなりました。 その一部始終を描き出したこの著作、戦後の日本音楽界黎明期のドキュメンタリーとしても意義深いものだと思います。
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烏兎の庭 第五部 書評 5.29.16 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/689.html
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