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宣教のパラダイム転換 上巻 聖書の時代から宗教改革まで
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宣教のパラダイム転換 上巻 聖書の時代から宗教改革まで

デイヴィッド・ボッシュ(著者), 東京ミッション研究所(著者)

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宣教のパラダイム転換 上巻 聖書の時代から宗教改革まで

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本キリスト教書販売
発売年月日 2004/06/01
JAN 9784924980051

宣教のパラダイム転換 上巻 聖書の時代から宗教改革まで

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2024/02/21

キリスト教2000年の歴史を宣教という観点から解説するこの本は目を開かせられる思い。新鮮だった。特に第2章マタイ、第3章ルカの宣教に対する考え方を福音書そして使徒行伝から読み解く点。初代教会だけではなく、東方の正教会、西方のカトリック教会についても豊富な知識を提供してくれている。...

キリスト教2000年の歴史を宣教という観点から解説するこの本は目を開かせられる思い。新鮮だった。特に第2章マタイ、第3章ルカの宣教に対する考え方を福音書そして使徒行伝から読み解く点。初代教会だけではなく、東方の正教会、西方のカトリック教会についても豊富な知識を提供してくれている。マタイでは既に異邦人宣教が想定されており、ローマの百人隊長やカナン人の女の信仰を強調していたことが分かったし、ルカもその点は勿論のこと、それ以外にも虐げられている人、貧しい人への熱い愛があふれ、社会問題に関心が深かったということ、ルカにおいてはマタイに書かれている大宣教命令に代えて、カぺナウムでイエスが朗読したイザヤ書61節が重要な位置を占めて言うという考えも興味深かった。そしてルカの2作である福音書と使徒行伝が聖霊の働きとしての連続性を持たせている!なるほど!更にパウロが意外にもユダヤ人の救いについて熱い思いを抱いて重視していることの意味、そのことを触れているローマ書9章の言葉も漸く理解できた。新約聖書の著者たちの信仰の主張が明確に表れていることは今まではあまり考えたことがなかった。パウロの宣教の究極的目的が「世界を神の来るべき栄光と、全宇宙が髪を褒め称える日のための準備」という説明は全く唸らされる!また第8章では宗教改革に際してのルター、カルヴァン、そしてアナバプテスト派の人たちの宣教に対する考え方、そしてその実際の行動などが分かり易く整理されていて、著者は改革派とのことだが、日本語監修者の鍋谷堯爾博士や私自身がルター派であることから、その対比には関心があった。そしてプロテスタントでは少数派というアナバプテスト派の宣教に対する熱心な態度も理解できたように思う。 話は変わるが、正義の戦争という考えで、人を殺害するということについての神学者たちの考えの変遷も興味深かった。アウグスティヌスは罪に他ならないと考えたが…。むしろ異教徒、背教者を殺すことは称賛と名誉との考えもあったとのことで、これはキリスト教宣教に際しての植民地化、奴隷化、米国のインディアンに対する態度についても、ピューリタンのある牧師が「インディアンに致命的な病を送り、命を奪って、自分たちの父祖のために場所を作ってくださった神に感謝を捧げた!」という驚きの言葉も。これは今も米国のファンダメンタルな福音派と呼ばれる人たちの中に流れている思想なのだろうか?!

Posted by ブクログ

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