オーダーメイド殺人クラブ

辻村深月(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2011/05/26
• JAN: 9784087714036

商品レビュー

2024/11/24

とても暗く、ただただ暗く。
でもその中に"生"への執着の破片が散りばめられていたり、愛らしきものがあったりする。
そして読了後には「今日も生きよう」という気持ちにさせてくれる物語だった。

2024/09/19

狭い世界の中で必死になっているアンの姿がとてもリアルだし、中学生の頃特有の感覚もどこか懐かしさを感じた。女の子同士のいざこざの描写がリアルすぎて苦しかったけど、ラストに向けて徳川の気持ちが表現されてきてからは、なんだか気持ちよく読めた。最後は清々しい気持ちで本を閉じられました。

2024/08/05

学校という小さな社会しか知らない中学生の苦悩と、中学生ならではの考え方が上手く描かれてるなという感じ。毎日一生懸命で、上手くいかないと死を意識する。敵も多い。『悲劇の記憶』もそのひとつで、その時は必死で考えて書いて、大人になった時黒歴史になる。そんなに深く考えること無かったと大人になって気づく。でも、確かにあの時辛かったなという思い出は残る。
同じような価値観の2人が出会ったことで、辛い時期を一緒に乗り越えて大人になれたんだと思う。
芹香と倖と無理に付き合う必要なくて、でも部活は一緒で…もともと仲の良かったえっちゃんがいるしそこまで悲観することないと客観的には思うのに、当事者はそうじゃないんだよなと思う。
最後に、あの事件を一緒に考えた徳川との関係がそれで終わりにならずに続いていくことがよかったなと思った。