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オーダーメイド殺人クラブ の商品レビュー

3.9

462件のお客様レビュー

  1. 5つ

    110

  2. 4つ

    171

  3. 3つ

    114

  4. 2つ

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  5. 1つ

    3

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2024/02/26

大人になって読んでみると、もっと世界は広いし、学校とか狭い場所に固執する必要ないんだよって思うけど… そう簡単にはいかないんですよね 子供の世界ってなんて狭くて、そこにしか居場所がないと、思ってしまうんですよね。 もがいて苦しくて、もうやめたいとか、消えたいとか、自分は特別だと...

大人になって読んでみると、もっと世界は広いし、学校とか狭い場所に固執する必要ないんだよって思うけど… そう簡単にはいかないんですよね 子供の世界ってなんて狭くて、そこにしか居場所がないと、思ってしまうんですよね。 もがいて苦しくて、もうやめたいとか、消えたいとか、自分は特別だとか、いろんな感情が溢れていて抜け出せなくて、でもちょっとしたことで、救われてしまったりね。 懐かしいなーと思いました。あの頃の、ぐしゃぐしゃで一生懸命に生きてたころを思い出しました。 でもなぁ。好きな話しではなかったので、星は3つ。 それぞれのキャラクターが掴むのが難しくて、それが逆にリアルに感じました。あの年頃の子供達なんて、自分でも自分がどんな人間か全く分からないものです。

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2024/02/24

タイトルから想像していた話とは全然違って驚きました。この本は思春期の感情がとても繊細にかかれています。私も女子なので共感できるところもたくさんありました。 思春期の女子はみんな共感できると思うのでおすすめです!

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2024/01/26
  • ネタバレ

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思春期の不安定さ、大人に対する嫌悪感などの描写がすごい。 登場人物誰一人共感できないけどこういうことあるよねって思ってしまう。 このストーリーから綺麗に終わらせられるのはさすがです。

Posted byブクログ

2024/01/20

伊集院光がラジオで名付けた「中二病」と呼ぶと矮小化した感じになってしまうが、自分の回りの極小さな世界で必死だった中学生時代を覚えているひとであれば、「あー、分かる」と思って読むのではないだろうか。 どうか主人公の小林アンがホントに死んだりしませんように、と祈るような気持ちで読み...

伊集院光がラジオで名付けた「中二病」と呼ぶと矮小化した感じになってしまうが、自分の回りの極小さな世界で必死だった中学生時代を覚えているひとであれば、「あー、分かる」と思って読むのではないだろうか。 どうか主人公の小林アンがホントに死んだりしませんように、と祈るような気持ちで読み進めた。 X デー(嘱託殺人決行予定日)の前と後で、まったく空気感が異なる描き分け能力がすごい。まるで憑き物が落ちたような爽快感だ。 昆虫系少年徳川勝利君が、超ヤバいやつ兼絵の才能溢れるやつ、という設定は、(元)リア充少女の小林アンといい関係になる(なりそうな感じで物語りが終わる)には、必要な設定なのだろうけど、絵の才能がなくても成立して欲しい関係性だった。 P366 自分の世界で手一杯で、人のことが見えず、人の話を聞かない、考えることと人をバカにすることだけ一人前で、隣にいる男子一人が抱えた事情にも気持ちにも気づけなかった、中二の小林アンに、教える。

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2023/12/02

この本もイジメの話。 途中の描写というか、扱われている内容が結構グロい。そしてイジメも暴力的ではないもののかなりハード。 舞台は長野県、しかも上田だった。ほぼ私の地元。 地域環境の設定もジモティからしても矛盾なく、あれ?作者ここの出身?取材によるもの?惑わされる〜。 実行舞台に...

この本もイジメの話。 途中の描写というか、扱われている内容が結構グロい。そしてイジメも暴力的ではないもののかなりハード。 舞台は長野県、しかも上田だった。ほぼ私の地元。 地域環境の設定もジモティからしても矛盾なく、あれ?作者ここの出身?取材によるもの?惑わされる〜。 実行舞台には心当たりがなかったが、結末は爽やかな終わりで、途中グロかっただけにホッとした。

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2023/11/25

誰にもあかすことのできなかった趣味、少年Aたちの事件記事をスクラップする少女は中二病真っ最中でした。バスケ部の派手めな友達からは、ハブられたり仲直りしたりの油断できない関係が続くなか、普通の人間がヒエラルキーの支配を越え特別な存在になる方法は事件を起こす事。美しい人形の猟奇的な写...

誰にもあかすことのできなかった趣味、少年Aたちの事件記事をスクラップする少女は中二病真っ最中でした。バスケ部の派手めな友達からは、ハブられたり仲直りしたりの油断できない関係が続くなか、普通の人間がヒエラルキーの支配を越え特別な存在になる方法は事件を起こす事。美しい人形の猟奇的な写真を何度も立読みしながら、これまでにないクリエイティブな死を夢想する。 地味に目立たず群れて遊ぶ少年が捨てたネズミの死体を見たのがきっかけとなり「私を殺してくれない?」と依頼する。 いとも簡単に引き受ける少年、どちらの闇も深そうです。 辻村深月さんがどのように少女を葬るのか実は興味持っていました。私の思い込みかもしれませんが、辻村さんはとても愛情持って痛み苦しみ繊細に表現しキャラを活かすことのできる作家さんなので、殺しはできないって確信がありました。この作品のタイトルみた時、どんな感じでジタバタするのだろうってドキドキしながら見守ってました。思春期の男女の心理や友達間の微妙なバランス感覚の描写が秀逸だし展開も見事。 黒歴史を葬りラスト10ページはウイニングランのように爽快で期待通りの展開に大満足でした。

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2023/10/29

死ぬことに興味がある中学生女子と、人を殺してみたい願望がある中学生男子がお互いの利害の一致で殺人を計画し、実行するための描写が書かれた物語。 普段のリアルな中学生の描写と心情の変化などがとてと細かく描かれていて惹きこまれた。 最後の展開は予想していたのと違う形ではあったが読んだ後...

死ぬことに興味がある中学生女子と、人を殺してみたい願望がある中学生男子がお互いの利害の一致で殺人を計画し、実行するための描写が書かれた物語。 普段のリアルな中学生の描写と心情の変化などがとてと細かく描かれていて惹きこまれた。 最後の展開は予想していたのと違う形ではあったが読んだ後に面白かったなと素直に思える終わり方。 とても満足のいく作品✨

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2023/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく面白かった。けど、学生時代に人間関係で悩んだ人はちょっと注意が必要かな。 私も学生時代に人間関係こじれて、しかも女子校やつたから余計に拗れた。自分の居場所がなくなって、その時はそこにしか世界がないから何度も死ぬことを考えて生活してた。 まさにそんな環境に陥ってしまった主人公の気持ちが本当によくわかる。趣味には共感できないけど、死ぬことへの執着はすごく共感できた。

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2023/06/28

主人公の趣味には共感できなかったけど、中学の人間関係の気持ち悪さの再現度が衝撃的だった。 小さな狭い世界が自分達に許された全てだったあの頃がよみがえる。 Xデー以降の軽やかさも相まって、「この人小説巧すぎる」が読み終えた直後に思ったことかな。

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2023/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほんとすごい!語彙力がなくなるくらい素敵な終わり方だった。中学生の痛々しさがしっかり詰まっていた。クラスのいざこざは今振り返ると大したことではないけど、友だちと大喧嘩して学校に行きたくなくなったり、カースト上位の友だちの顔色を窺ったり、しょうもないことばかり考えて過ごしてた。当時は教室や部活で起きることが人生の全てと思うほど視野が狭かった。私自身、楽しかった記憶もあるが、息苦しさの記憶のほうが鮮明に思い出せる。オーダーメイド殺人の計画なんて、大人になったら黒歴史だ。私だったら恥ずかしすぎて、徳川とは縁を切ってノートを燃やして、なかったことにする。 ・何故そんなに自信があるのだろう。夢見ていないふり。特別だと思っていないふりをしなければならないほど、自分を疑いなく特別な存在だと思えるのは何故なのか。 ・やり損ねた『悲劇の記憶』を、私たちはずっと抱えながら、これから先、その余生を死ぬまで生きるのだ。認めて、腹をくくって、諦めて。なるべく楽しく、精々、生きるのだ。

Posted byブクログ