商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/05/25 |
JAN | 9784041494189 |
- 書籍
- 文庫
懐かしい家
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懐かしい家
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商品レビュー
3.3
11件のお客様レビュー
切ない話とホラーのバランスがとても良かったです。 世にも奇妙な物語で放映された話もあって、懐かしい気持ちになった。康平の背中が不気味で好き。全体的に妖気じみていていいですね。楽しんで読ませていただきました!
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小池真理子さんのホラー短編小説アンソロジー。初出誌は巻末に記載されているが、年代が全部は載っていない。「1991年」と「2011年」のものがあることだけは分かるので、その辺りの頃、と推測するしかない。 とても良い作品集だった。抑制された堅実な文体で淡々と醸し出される「恐怖の」...
小池真理子さんのホラー短編小説アンソロジー。初出誌は巻末に記載されているが、年代が全部は載っていない。「1991年」と「2011年」のものがあることだけは分かるので、その辺りの頃、と推測するしかない。 とても良い作品集だった。抑制された堅実な文体で淡々と醸し出される「恐怖の」イメージが、美しい。もう少し文章が磨かれれば、泉鏡花とまでは行かないまでも彫琢されれば、これは立派な芸術作品になると思う。 ただ一つ、「蛇口」だけは、ストーリーは悪くないが文章が良くなくて、1991年の作だからもしかしたら作者のごく初期のものなのかもしれない。 「ミミ」のような、一種の詩情さえ湛える形象の美しさを、更に「言葉」それ自体の輝きと共に構築できれば、それは素晴らしい芸術になるだろう。
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他のアンソロジー読んで、小池真理子さんのホラー短編をもっと読んでみたくなったので。落ち着いた柔らかい筆致で描かれる日常に、すっと異常や狂気が滲んでいる。全体的には怖さは控えめで、喪失と愛情をテーマとした感傷的な作品群となっており、切なさにぐっとくる短編集。 特に『ミミ』や『懐かし...
他のアンソロジー読んで、小池真理子さんのホラー短編をもっと読んでみたくなったので。落ち着いた柔らかい筆致で描かれる日常に、すっと異常や狂気が滲んでいる。全体的には怖さは控えめで、喪失と愛情をテーマとした感傷的な作品群となっており、切なさにぐっとくる短編集。 特に『ミミ』や『懐かしい家』では、失った者への愛情や哀しみが丁寧に描かれる。 『蛇口』は、不吉な蛇口が現れると誰かが死ぬというホラー色の強い作品。唯一男性の語り、似た系統の作品集の中でアクセントを出している。
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