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消費するアジア 新興国市場の可能性と不安 中公新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/05/25 |
JAN | 9784121021113 |
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消費するアジア
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商品レビュー
3.9
23件のお客様レビュー
中国やインドをはじめとするアジア経済圏の発達がどのような状況なのか。また、それに伴う社会課題について深く理解できました。
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拡大するアジア新興国の消費市場の実態を分析し、今後の課題につき考察している。 本書では、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドを「アジア新興国」と呼んでおり、分析・考察の概要は以下である。 ◆アジア新興国の消費が伸びているのは、「メガ都市」の国際競争力...
拡大するアジア新興国の消費市場の実態を分析し、今後の課題につき考察している。 本書では、中国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドを「アジア新興国」と呼んでおり、分析・考察の概要は以下である。 ◆アジア新興国の消費が伸びているのは、「メガ都市」の国際競争力の向上によるところが大きく、持続的な繁栄の条件は、「メガ都市」の競争力を強化し、その繁栄を「メガリージョン」に広げ、更にその成果を地方・農村に浸透させることである。 ◆途上国型大都市は、雇用、食料、住居の供給能力に対して人口が過剰な「過剰都市」と言われるが、アジア新興国の大都市は、外国企業の進出により資本と市場を手にし、「過剰都市」を脱却して、先進国型大都市に移行する過程の「メガ都市」と呼ばれる段階にある。産業構造も、輸出品の加工地から産業クラスターへ変化した。 ◆世界で40ある「メガリージョン」のひとつである中国の長江デルタ経済圏(上海地域)はその典型で、中国の対外開放政策を受けて海外からの投資が進み、域内外での工業分担、コア地域での脱工業化が進んでいる。 ◆アジア全体の貧困率は低下しているが、所得の地域間格差はむしろ拡大している。これまで都市の発展を支えてきた地方から都市への人口移動と、今後アジアでも進むと考えられる少子高齢化を考慮すると、地域間格差の縮小は容易ではない。 ◆「天然資源の活用や外資企業の誘致により中所得国へと成長してきた途上国が、それまでの成長路線に固執し、産業構造転換の努力を怠れば、成長力は次第に鈍化し、先進国にたどり着くことは困難になる」という「中所得国のワナ」を乗り越えるのは容易ではない。それは、政治力が不安定であること、国際競争力の強化と同時に地方の底上げを図らなければならないことによる。 ◆アジア新興国の発展は、地球レベルでの資源と環境への負荷を高めつつある。アジアの持続的な成長のためには、「アジア版・成長の限界」を克服することが不可欠であり、その協力体制の中で日本の技術・産業が果たすべき役割は大きい。 アジア地域の成長について、中長期的な視点を与えてくれる。 (2012年1月了)
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国や行政区分などにとらわれずに、アジアの輝かしい発展と、その裏で拡大し続ける貧富の格差についてを主とした分析がなされている。 アジアと大きな括りのタイトルがつけられているが、アジアの中でも経済の中心となる都市・メガリージョン(都市を中心として広域的に結びついた経済圏)とその周辺、...
国や行政区分などにとらわれずに、アジアの輝かしい発展と、その裏で拡大し続ける貧富の格差についてを主とした分析がなされている。 アジアと大きな括りのタイトルがつけられているが、アジアの中でも経済の中心となる都市・メガリージョン(都市を中心として広域的に結びついた経済圏)とその周辺、というとらえ方で論じられている。
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