商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/05/20 |
JAN | 9784087466959 |
- 書籍
- 文庫
逝年
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逝年
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商品レビュー
3.6
142件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の欲望の形には、たくさんのバリエーションがあって、欲望は死ぬまで消えることがない。 このシリーズでは、セックスという欲望に焦点が当たっているので、仕方のないことなのかもしれないけれども、結局のところ、リョウのセックスはいつも近親相姦だった。 御堂静香への想いは、母を求める気持ちと同じもので、突然の別れを余儀なくされた母の代わりに、死を目前にした御堂静香とセックスをして、繋ぎとめようとするかのようだ。 でも、愛の表現方法は、セックスだけではない。 エイズを発症した状態で、危険を冒してまでセックスをしなければいけなかったのか、私には分からない。 ただ、人はやったことよりもやらなかったことを後悔するものだから、合意の上でそういう結論に達したのなら、それも一つの答えなのだろう。 近親相姦的関係を、聖母子像になぞらえて美しく描くことはやりすぎだと思うけれども。
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唱年の続編。リョウの生と死の捉え方、女性の年齢への捉え方に感動した。「人は死なない。ただ消えるだけだ。」
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前作がシャンパンのように沸き立つ感じで、今作がワインのように深く静かに沈む感じ。とはいえそこまで熟成するのに色々あるのだけど リョウの人生はまだまだこれからだけど、これらかをずっと追っていきたくなる。どんな青年になるだろう。そして、それを読み切ったあと、どんな影響を受けるだろう
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