商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/04/15 |
JAN | 9784062769143 |
- コミック
- 講談社
へうげもの(文庫版)(一服)
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へうげもの(文庫版)(一服)
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商品レビュー
4
19件のお客様レビュー
ブックオフセール購入。信長家臣で利休弟子、物の為に死せる古田織部茶の湯美的物語。本能寺の変は光秀が秀吉と利休に謀られたとか、朝鮮出兵は秀吉が信長の夢を叶えるためとか、光秀の天下泰平の志を継ごうと機を見る家康は茶の湯には興味がないとか、歴史を空想する楽しさ満載、茶道発展の歴史も。
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たぶん面白かったと思う。というかあまり感じたことのない読後感ではある。 古田織部という「へうげもの」が主人公で、武人なのに数寄者で名物に目がない。というか名物を見た際の表情がすごい。 信長や秀吉、光秀のキャラ造形もイマドキ風で、歴史漫画というよりは大河ドラマを見ている感覚に近い。...
たぶん面白かったと思う。というかあまり感じたことのない読後感ではある。 古田織部という「へうげもの」が主人公で、武人なのに数寄者で名物に目がない。というか名物を見た際の表情がすごい。 信長や秀吉、光秀のキャラ造形もイマドキ風で、歴史漫画というよりは大河ドラマを見ている感覚に近い。 ストーリーも大胆な歴史解釈のもと構成されていて、それはいいのだが古田織部がすごい重要なキャラみたいになっているけどそんなことないのでは、と思った。 「センゴク」では主人公仙石秀久がそこまで重要な役割を演じていないことにリアルを感じたものだが。 いまはまだ目新しさで読めているが、今後はわからない。
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久しぶりに、マンガを読む。 絵は、実にしっかりしている。手が込んでる。 武将たちは、風格が漂う。 古田織部 古田左介の物語である。マンガとしても、目つきがいい。 齢34歳になって、この先どう生きる?と悩みから始まる。 君は物のためにしねるか? 織田信長に仕える古田左介。 まずは...
久しぶりに、マンガを読む。 絵は、実にしっかりしている。手が込んでる。 武将たちは、風格が漂う。 古田織部 古田左介の物語である。マンガとしても、目つきがいい。 齢34歳になって、この先どう生きる?と悩みから始まる。 君は物のためにしねるか? 織田信長に仕える古田左介。 まずは、武将たちの出で立ちに対しての評価。 織田信長の南蛮服を褒める。斬新、夢心地。 私は戦でも頭使えない や室町風や 小心者の武将たち。 左介は、物事は、外見で判断するようだ。 とにかく、いつ死ぬかわからないのに、死に装束が無様では、 追い剥ぎに笑われるという。 ここに、左介の審美眼が、むき出しに現れる。 「けなす笑いは本人の得意げが後に残ってキレが悪い。俺も気をつけよう」と思う。 裏切り者の信貴山城の松永久秀を討てと信長に命令される。 「平蜘蛛の茶釜を渡せば、裏切りを許す」と信長はいう。 久秀は、「平蜘蛛は、わしの魂じゃ。誰が来ようが、絶対に渡さん」という。 ここで、表題の物のためにしねるか?という問いかけが始まる。 数寄者として生きる粋が問われる。ようは、生き様だ。 久秀は、いう「圧倒的な力を持つものが現れたとき」 数寄者として生きるか?権力に屈服するのか? 久秀は、天守閣で、平蜘蛛をつけて、自爆する。 粉々になった平蜘蛛を拾い集める 左介。 その破片を、信長に献上する。信長は、家中の栗の皮を拾ったのか と言って、大笑いする。信長は、久しぶりに笑うのだった。 そして、その破片を左介にくれてやる。「ひょうげ奴」と言って。 その時代の茶器は、城と引き換えるくらいの価値があるものがあったという。 その茶器に、いのちを託す武将の生き様が えぐり取られている。 まさに、マンガで表現しうる 一つの数寄者たちの生き方。 信長の感情的爆発も、うまく表現し、信長が数寄者のトップとして 登場する。審美眼を持った武将としての生き方。 巨大な大安宅船に満足する織田信長。 千利休は、「いささかもの足らぬ」といい。黒く塗れという。 おそれながら という状況での堂々とした発言。 左介は、「ものの良さと尺の大小はかかわりなし」と言ったことが、千利休に認められる。 白具足、死装束。関孫六兼元。 村重の裏切り。逃げるときに村重を見て、染付茶碗の荒木高麗を見つけ、 それを身代わりにして、逃がしてやる。 雪駄は、千利休が考案した。 千利休に呼ばれて、お茶を味わう。 茶の湯とは、決められた物事や所作に美しさを見出すのではないか? 茶室を見て驚き、荒木高麗の茶碗の経緯もわかった千利休に弟子入りする。 安土城は金閣寺のように住まう禅寺風と要塞の合体。漆黒の城壁に、金細工。 天下の上を狙う信長に触れる左介。 光秀が信長より賜った八角釜。 馬揃えでのそれぞれの姿が注目される。 ルソン島の縞模様の姿で、登場する左介。 千利休は、黒楽茶碗で 秀吉をもてなす。 歴史のプロットをうまく使いながら、へうげものを作り上げる。
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