商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/03/31 |
JAN | 9784105372088 |
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商品レビュー
4.5
15件のお客様レビュー
とうとう読み終わってしまった。が、とりあえず頭の中が大混乱してるので、感想は2周目以降… しかし、2回目読むのがこんなに楽しみな小説も無いよ
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2度読み、3度読みしないと判らないという文を見るけれど、むしろ何度も読み返したくなる本だと思う。 アフリカで繰り広げられるホッテントット族への人間性の欠片もない振る舞い。ギリシャのマルタに振る爆弾の下の死と隣り合わせの日常。働きもせずダラダラと日々を送るプロフェイン。全てが等価...
2度読み、3度読みしないと判らないという文を見るけれど、むしろ何度も読み返したくなる本だと思う。 アフリカで繰り広げられるホッテントット族への人間性の欠片もない振る舞い。ギリシャのマルタに振る爆弾の下の死と隣り合わせの日常。働きもせずダラダラと日々を送るプロフェイン。全てが等価に語られる。 エピローグでビクトリア=レンが再び登場。 上巻でも整形手術が繰り返させるエピソードがあった。マルタで時計仕掛けの義眼などを子供たちに漁られて、解体されて死んでいった女神父。 肉体改造の通奏低音ということか。他にも繰り返される暴動や革命騒ぎとか、繰り返されるイメージはあったんだろうな。死を身近にした水兵たちのバカ騒ぎとか。 例えば、ドストエフスキーはホントの主題を離れた無駄話が多くて、しかもそれが面白い。でも、この本は主題が図らないし、話はバラバラで纏まりがない。 だから、散文的な印象しか書けないけれど、とんでもない面白いものを読んだと思う。
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上巻と下巻で第9章が分断されているので、10, 11とちょっと怪しくなってしまった。いつかまた再読する機会があったら、その辺りをもっとじっくり読んでみたい。 終盤のマルタ島のくだりも面白かったが、それ以上に旅立つ前の話が面白かったんだよな。プロフェインという人物の魅力なんだろうね...
上巻と下巻で第9章が分断されているので、10, 11とちょっと怪しくなってしまった。いつかまた再読する機会があったら、その辺りをもっとじっくり読んでみたい。 終盤のマルタ島のくだりも面白かったが、それ以上に旅立つ前の話が面白かったんだよな。プロフェインという人物の魅力なんだろうね。彼とは対局的な存在でもあるステンシルも魅力的で、行っては戻るヨーヨーな前者とは違い、話を広げていく。反復と拡散。 そして何より、音楽が好きな人間としては、作中に沢山の音楽が出てきて、これがまた楽しくてね。話についていけない部分が多々あったが、音楽は楽しめた。
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