V.(下) の商品レビュー
とうとう読み終わってしまった。が、とりあえず頭の中が大混乱してるので、感想は2周目以降… しかし、2回目読むのがこんなに楽しみな小説も無いよ
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2度読み、3度読みしないと判らないという文を見るけれど、むしろ何度も読み返したくなる本だと思う。 アフリカで繰り広げられるホッテントット族への人間性の欠片もない振る舞い。ギリシャのマルタに振る爆弾の下の死と隣り合わせの日常。働きもせずダラダラと日々を送るプロフェイン。全てが等価...
2度読み、3度読みしないと判らないという文を見るけれど、むしろ何度も読み返したくなる本だと思う。 アフリカで繰り広げられるホッテントット族への人間性の欠片もない振る舞い。ギリシャのマルタに振る爆弾の下の死と隣り合わせの日常。働きもせずダラダラと日々を送るプロフェイン。全てが等価に語られる。 エピローグでビクトリア=レンが再び登場。 上巻でも整形手術が繰り返させるエピソードがあった。マルタで時計仕掛けの義眼などを子供たちに漁られて、解体されて死んでいった女神父。 肉体改造の通奏低音ということか。他にも繰り返される暴動や革命騒ぎとか、繰り返されるイメージはあったんだろうな。死を身近にした水兵たちのバカ騒ぎとか。 例えば、ドストエフスキーはホントの主題を離れた無駄話が多くて、しかもそれが面白い。でも、この本は主題が図らないし、話はバラバラで纏まりがない。 だから、散文的な印象しか書けないけれど、とんでもない面白いものを読んだと思う。
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上巻と下巻で第9章が分断されているので、10, 11とちょっと怪しくなってしまった。いつかまた再読する機会があったら、その辺りをもっとじっくり読んでみたい。 終盤のマルタ島のくだりも面白かったが、それ以上に旅立つ前の話が面白かったんだよな。プロフェインという人物の魅力なんだろうね...
上巻と下巻で第9章が分断されているので、10, 11とちょっと怪しくなってしまった。いつかまた再読する機会があったら、その辺りをもっとじっくり読んでみたい。 終盤のマルタ島のくだりも面白かったが、それ以上に旅立つ前の話が面白かったんだよな。プロフェインという人物の魅力なんだろうね。彼とは対局的な存在でもあるステンシルも魅力的で、行っては戻るヨーヨーな前者とは違い、話を広げていく。反復と拡散。 そして何より、音楽が好きな人間としては、作中に沢山の音楽が出てきて、これがまた楽しくてね。話についていけない部分が多々あったが、音楽は楽しめた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で一旦返却して再度借りたので、上下巻で合計2か月かかってしまった。全体としての解釈はやっぱり全然できない。だからまた読んでみようと思えるのかもしれないけど。章ごとに雰囲気が全く異なっており、海兵隊やヤンデルレンがバカ騒ぎしている章よりも、陰謀論めいているステンシルの妄想の章のほうが面白かった。特にモンダウゲンの章は不気味さが突出しており、後書きにもあったと思うが原住民の女性を死なせてしまうまでのくだりは、妙に乾きすぎていて不気味さが倍増した。 様々なテーマがきっとあると思うのだけど、世界の無機質化や均質化などを感じる事ができた。また読みたい。
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これは図書館なんかで 期限付きで借りて読むようなもんではない 買って読まなきゃダメだ 時間かけないとダメだ 次に読もうと思って、リョサの『緑の家』を買ってあったけど、 しばらくやめとく。
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ピンチョンは何と面白いのだろう、というのが長編初挑戦後の感想だ。(49は中編と理解した)なんというギャグの応酬。そしてこのみずみずしい感じ。 これほどまでに多くの現代作家に影響を与えている作家もいないのではないか。あのロレンス・ダレルですら影響を受けているように思われる。 内容が...
ピンチョンは何と面白いのだろう、というのが長編初挑戦後の感想だ。(49は中編と理解した)なんというギャグの応酬。そしてこのみずみずしい感じ。 これほどまでに多くの現代作家に影響を与えている作家もいないのではないか。あのロレンス・ダレルですら影響を受けているように思われる。 内容が理解できたかというと、まあ、勿論無理だった。それでも面白いと思えたピンチョンは凄い。
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進化とは決して進歩的、前進的ではなく、evolutionの語源通り巻物を広げるように様々な形を取りながら、ゆっくりと具体的に表れていくものを指す。それは歴史に於いても同様で、合理的な法則を取るのではなく単にそれぞれの状況からその時々で選ばれたという偶然性を内包しているものなのだ。...
進化とは決して進歩的、前進的ではなく、evolutionの語源通り巻物を広げるように様々な形を取りながら、ゆっくりと具体的に表れていくものを指す。それは歴史に於いても同様で、合理的な法則を取るのではなく単にそれぞれの状況からその時々で選ばれたという偶然性を内包しているものなのだ。だからこそ歴史は一筋の線で語れないし、陰謀史観はパラノイアに結びつく。君たちは雑誌ムーにお帰り。ピンチョンは何にも囚われない。全てを楽しめ。keep cool, but care、どんな時もクールにやろう、でも心遣いは忘れずに。
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上巻の方にレビューあり http://booklog.jp/users/nyoirinkannon/archives/1/4105372076
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とにかく通読はしたf(^_^) 頭を空っぽにして読めばピンチョンは楽しい。それにとても音楽的で小説に流れる音楽を楽しむ。それだけでも充足感はある。他のも読んで、それからV.もまだまだ読み直そうと思う。当たり前だけど。
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