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美鋼変幻 「たたら製鉄」と日本人
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美鋼変幻 「たたら製鉄」と日本人

黒滝哲哉【著】

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美鋼変幻 「たたら製鉄」と日本人

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日刊工業新聞社
発売年月日 2011/03/25
JAN 9784526066573

美鋼変幻

¥1,980

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2012/08/19

筆者が日刀保たたらの関係者だけあって、たたら製鉄復興に向けた動きや、現在の操業風景の描写は興味深い。また、伝統技術を残すには、一子相伝に頼るのでなく、体系的に伝えていくべきだ、という主張には現場感が伝わってくる。 ただ、近代化に関する記述には同意できない部分も多かった。特に「近...

筆者が日刀保たたらの関係者だけあって、たたら製鉄復興に向けた動きや、現在の操業風景の描写は興味深い。また、伝統技術を残すには、一子相伝に頼るのでなく、体系的に伝えていくべきだ、という主張には現場感が伝わってくる。 ただ、近代化に関する記述には同意できない部分も多かった。特に「近代化の弊害として、たたら製鉄のような伝統技術が政府により廃絶に追い込まれた」という主張は被害妄想的で納得感がない。 軍事に役立たないから潰されたというが、鉄には様々な用途があり、たたら製鉄が一般用途で価値あるものだったなら、(日本刀というニッチではなく)普通に存続できたはずだからである。 当時の日本にとって、独立維持のため国力をつけることが最重要課題であり、高炉製鉄に対して経済合理性で太刀打ちできないたたら製鉄は自然淘汰された、と考えるのが常識的だろう。 戦後日本が豊かになり、伝統技術の保存/復興にお金を回せるようになったこと、日本刀という特定用途があることでたたらの価値が「再発見」されたこと、さらにその時までたたら技術の保持者が存命だったことに、素直に感謝すべきと感じた。

Posted by ブクログ

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