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崩れる 結婚にまつわる八つの風景 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2011/03/24 |
| JAN | 9784043541027 |
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崩れる
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商品レビュー
3.3
115件のお客様レビュー
結婚をテーマにした短編集は、現代社会のさまざまな問題を描き出し、読者に深い考察を促します。各短編は、男性と女性の視点から人間関係の複雑さや本音を隠すことの恐ろしさを浮き彫りにし、時には極端な状況を通じてリアルな感情を伝えています。読者は、ストーリーが進むにつれて生じる緊張感や、次に何が起こるのかという期待感に引き込まれ、思わずツッコミを入れたくなるような展開が楽しめます。全体を通して、各短編のタイトルが内容にぴったりと合っているため、読み始める前からのワクワク感も魅力の一つです。著者の試行錯誤から生まれた作品は、短編ならではの独特の面白さを提供しています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
みんな「本音を言わない」。人間関係の溝や距離を表していた。自分をよく見せたかったり、すがりつきたかったり、そんな気持ちから嘘をつきまくり、結果恐ろしいことに…という展開。
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貫井氏の短編集とはめずらしいと思って本の最後を見たら自註解説というのがあった。なるほど、初めての短編集ということらしい。人生のある側面を切り取ってみせる著者のたしかな視点にはいつも関心するところなので、短編というスタイルでそれをどのようにさばいているのか興味を持って読んだ。 「崩...
貫井氏の短編集とはめずらしいと思って本の最後を見たら自註解説というのがあった。なるほど、初めての短編集ということらしい。人生のある側面を切り取ってみせる著者のたしかな視点にはいつも関心するところなので、短編というスタイルでそれをどのようにさばいているのか興味を持って読んだ。 「崩れる」時に狂気のきっかけはほんのささいなこと。日常のささいな歪みの積み重ねが狂気を生む。しかし、それは、別の世界への扉になっているかもしれないではないか? 「追われる」この話に出てくる男をストーカーのようなものにしてしまったのは何だろう?中途半端なやさしさなどというものは本来は必要ないものだ。しかし、ビジネスライクに徹し切れない職業というのはあるものなのかもしれない。 「誘われる」公園デビューというのも、ぼくにはよくわからない社会現象のひとつだ。ある種の閉じた人間関係を人がときに切望するのはたしかだが……。ほんとうに、何かに属さねば生きていけぬものだろうか?少なくても無理に属そうとする必要はないように思うのだが……。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白かった。 ツイッターで表題作の「崩れる」が話題になっていたので読んでみた。 この作者の作品を読むのは初めてだと思う。アンソロで読んだかもしれないが覚えていない。 総じて女性の心理を描くのが上手いなという印象。 ダメ男に対する女性の辛辣な評価まで描かれているので、作者は自己内省も込めて描いているのか?とも思った。各キャラのダメなところもきちんと描いているところが面白い。 以下、各話の感想。 「崩れる」(小説すばる94年11月) パート終わり、夏の暑さにうんざりしながらバスに乗り遅れるところが印象的。そして乗れたバスでも定期が切れて両替もしてくれない、という目に見舞われる。 この出来事で主人公芳恵は『異邦人』みたいに、太陽のせいと言う殺人者になったのかなあと思った。 『異邦人』では母親の死について涙を見せない非人間性を異邦人として扱うが、今作では、「あんな家族なら、もう二度と欲しいとは思いません」で終わるのが良い。 「怯える」(小説すばる95年4月) 主人公哲治は元カノに怯え、妻は夫の浮気に怯えていた、という話。 夫婦がちゃんと話し合えば起きなかった話。 過ぎてしまえば笑い話になりそうな着地点で面白かった。まあほんと洒落にならんが。 哲治が赤ん坊のことを最初から気にしているのがちょっと新鮮。育児書を自分から読む父親、というのが現代でやると優等生に見せたい、みたいなニュアンスを受け取ってしまうが、昔に書かれたもの、というとそのフィルターを外して見れるので、素直に偉いじゃん、の気持ちになれる。普通のことを普通にやってて偉い。 「憑かれる」(小説すばる95年8月) 幽霊オチとは思わなかった。だからやけに手が冷たいと描写されていたのか。 誰も呼ばれてないのは、復讐目的?と思ったけど、幽霊とはね。 お店の人はその分個室を開けて置かないといけないから、その代金とかって…という細かいところが気になった。 周りの男を不幸にさせる運命だとしても好きな男を手に入れたくなったのすごい。男のほうが本気にしなかったからだが。死んでからも恨んでない様子なのもすごい。 「追われる」(小説すばる95年11月) ストーカーの話だけど、ストーカー自体知名度が無かったらしくて、それ知らずに書いたの!?すご!だし、結婚相談所のセミナーもよく知らずに書いたらして、それもすごい。 「壊れる」(小説宝石94年11月) 主人公は上司にチクられたと思ってるっぽいから、女性社員からゲットした情報なら上司の不倫相手の女性社員がチクったのでは、と思う。 不倫についても男は左遷で女性は退職、という差も理不尽ですごいな。 交通事故あったら、会社に報告しといたほうがいいなと思った。 「誘われる」(小説すばる96年3月) 信頼できない語り手だったとは。 育児ノイローゼについてはもうちょっと手がかり欲しかった。 ママ友が出来なくて孤立する描写は面白かった。今ならネットとかに書き込んで愚痴を語り合えるだろうけど、昔は手段が限られているからなあ。 現実的なとこだと実母に泣きつくとか? 親子関係が良くないと取れない手段だが。 「腐れる」(小説NON96年10月) 匂いに敏感になるのは面白い。妊娠すると体質が変化して匂いがダメになるというのはよく聞く。食べられるものが変わるとかも。 そこからお隣さんが気になるというのが面白い。 父親死んだのかな。いつ死んだのか。娘を実家に預けてから? 殺しちゃったから娘を預けて偽装工作してたとか? でもまず死体を片付けたほうが良いのでは。匂いが残っちゃったとか? 「見られる」(小説すばる96年12月) 最後の最後に婚約者からの電話かもしれない、という余韻を残して終わるのが面白い。 よく知らない相手に見られている恐怖とよく見知った相手から見咎められていたと知る恐怖。どっちも怖い。
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