商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2011/03/10 |
JAN | 9784591121559 |
- 書籍
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花
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花
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
森茉莉は初めて読んだが、変わった人ですね。あの父親からこういう子供が生まれるのかと思うと不思議な気がするが、本人としては自分と父親の共通点を色々あげていたり、人のイメージというのはわからないもので‥72/100
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「薔薇くい姫」 面白くない。 つまらないから、なかなか読み進められなかった。 名前を見て、すぐに森鴎外の娘だ、ということに気が付いた。 文章の中に文章をはめこんでいる文体の所があったけれど、読みにくい。 読み手のことを考えているのではなく、自分の書きたいように書いた、という感じが...
「薔薇くい姫」 面白くない。 つまらないから、なかなか読み進められなかった。 名前を見て、すぐに森鴎外の娘だ、ということに気が付いた。 文章の中に文章をはめこんでいる文体の所があったけれど、読みにくい。 読み手のことを考えているのではなく、自分の書きたいように書いた、という感じがした。 そこにも、書き手のエゴのようなものを感じる。 親の七光りに甘んじているかのような。 繰り返しも多く、しつこい。 確かに、お嬢様的な「耽美的文章」であるということは感じられたが、文章からにじみ出る人間的なものには、ちょっとした気持ち悪さすら感じた。 「ばらの花五つ」 とても短い作品だけれど、読後に薔薇の花の残像が、目の奥に残るかのような思いがした。 置かれた環境の中で、自分のできることを精いっぱいして生きる。 その姿が、美しいバラと蕾に重なる。 短くても印象に残る作品だった。 「つらつら椿」 ああ、なんと、人生の深みを描いた作品なんだ、と思った。 ささやかな切り口から、奥がどんどん広がっていく。 一人の人が抱えている世界の豊かさやぬくもり、悲しみは、表面だけでは推し量りきれない。 そのような思いがした。
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花をテーマにした三つの小説。どの作品も素晴らしい。森茉莉の「薔薇くい姫」がたまらなく好きだ。天衣無縫に生きる文豪の娘と世間の折り合いの悪さが、ユーモラスで耽美的な文体で描かれる。片山 廣子の「ばらの花五つ」は短いけれど深い余韻の残る作品。作者の凛とした生き方が伝わってきて、こちら...
花をテーマにした三つの小説。どの作品も素晴らしい。森茉莉の「薔薇くい姫」がたまらなく好きだ。天衣無縫に生きる文豪の娘と世間の折り合いの悪さが、ユーモラスで耽美的な文体で描かれる。片山 廣子の「ばらの花五つ」は短いけれど深い余韻の残る作品。作者の凛とした生き方が伝わってきて、こちらの背筋を伸ばしたくなる。城夏子の「つらつら椿」は和歌を効果的に使った作品。不器用に生きた父に対する作者の哀惜の念に胸がいっぱいになる。作中でさり気なく描かれる椿が、鮮やかな映像となって脳裏に刻まれた。
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