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夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 ハヤカワepi文庫
1,485円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2011/02/05 |
| JAN | 9784151200632 |
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夜想曲集
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夜想曲集
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商品レビュー
3.7
147件のお客様レビュー
音楽をめぐる短編集。全編通して、才能があることと、それを活かせる場があることは別次元か、という問いかけが浮かぶ。歌う人、聴く人、作る人などを通して、音楽そのものが語る言葉にも興味をひかれる。
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真面目な顔して笑わせてくるのに、読了後は静かな気持ちになるから不思議。 過ちを犬がやったことにしようと、部屋を荒らして、ブーツを煮込んで犬の匂いを再現しようとし、四つん這いで犬の目線になって雑誌を噛んでみる。夢中で噛み方を研究してたら、帰ってきた女性に気づかなかったとか、なにし...
真面目な顔して笑わせてくるのに、読了後は静かな気持ちになるから不思議。 過ちを犬がやったことにしようと、部屋を荒らして、ブーツを煮込んで犬の匂いを再現しようとし、四つん這いで犬の目線になって雑誌を噛んでみる。夢中で噛み方を研究してたら、帰ってきた女性に気づかなかったとか、なにしてんのってつい笑っちゃう。『降っても晴れても』をぜひ。 5つの短編に共通したテーマで「すれ違う男女」がある。それを異国の地と音楽が絡み合って、どこかノスタルジックな気持ちになる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
てっきりそれぞれの話が完全な独立しているものだと思っていましたが、ちょっとした繋がりもあって、一冊で連作短編集となっているのですね。 そしてその一篇一遍がレベルが高い! 『老歌手』 ヴェネチアという舞台設定がもうロマンチックなんですが、内容もウェット。愛し合っているけど、これからの自分達の先のために別れる、という芸能界ならではの価値観も、元共産圏の主人公だからこそ、色眼鏡がつかずに、スッと読むことができました。 『降っても晴れても』 カズオ・イシグロはコメディセンスがある、と解説で言っていましたが、本作は確かに然り。切れ味のある台詞の応酬もそうですが、散らかした部屋を偽装するために犬の真似をして四つん這いになりながら本を噛み嚙みしているところを家主にみられる、といういたたまれない展開。ホームコメディドラマみたいな情景が浮かび上がってくるような倒錯ぷりでしたが、ラストのダンスは、なんだかんだ情感たっぷりで、展開の乱高下に頭がやられそうになります。 『モールバンヒルズ』 男女間の危機を克明に描いた一作。 背景の山々の情景が対照的に瑞々しくてよい。 『夜想曲』 「これは一種の泥棒じゃないですかね」じゃねーんだよ!演劇の演出のようなドタバタ劇。ほんとにユーモアのセンスが高いです。 そして、『老歌手』にも出てきたリンディが出てきますが、リンディ側の価値観も描写しつつ、改めて我々に問うてきます。 「人生は、ほんとうに一人の人間を愛することより大きいのだろうか」 答えは明示されません。 自分たち自身で、見定めていく必要があるということでしょうか。 『チェリスト』 また、舞台はヴェネチアに戻り。「才能」と「男女」に関する話をずっとやってきた短編集の〆。 ある若手の追想録だが、部外者の主人公から語っているおかげで、客観的でよいです。 結末として、ヴェネチアにふらっと現れた今の彼が現在どうなっているかも明示されず、お気楽に「話をしてみたいな」という感じで留まっているので、読後感も悪くないです。 短篇になっても、カズオ・イシグロの底力がありありと感じられてよかったです。
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