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こちらあみ子
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こちらあみ子

今村夏子【著】

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こちらあみ子

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2011/01/08
JAN 9784480804303

こちらあみ子

¥1,540

商品レビュー

3.7

234件のお客様レビュー

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2025/07/20

映画「花束みたいな恋をした」に出てきたピクニックが読みたくて手に取りました 数ページ読んでこれは読むのにエネルギーを使う作品だと分かったので、休日にまとめて読みました 人間の嫌な所を描いているので好き嫌いが分かれそうだし、読後感も良くない。他人にはオススメし難い作品です

Posted by ブクログ

2025/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「こちらあみ子」 あみ子に対して、読み始めはよく分からない不思議な子だなーと思った。 読み進めていくうちに、あみ子の言動には特徴があり、所謂発達障害があるのがわかってくる。 お母さんの産んだ赤ちゃんが亡くなってしまい、精神的に辛い状態の母を元気づけようと、金魚やカブトムシの亡骸が眠っているプランターに、赤ちゃんのお墓として立て札を立てるシーン。 一般的に考えたら、なんてことをするんだ!人の気持ちがわからないのか!と思うところだが、当のあみ子本人はとにかく純粋に、自分なりに考えて相手を思っての行動だった。 身近に例がないので、発達障害に関しての理解も難しいところではあるが、とにかく素直で純粋なあみ子の様子が本人目線で書かれているのがすごく新鮮だった。 そしてとにかく胸が苦しくなる場面が多くあった。 もどかしいような悔しいような切ないような。 ただ、あみ子の周りには家族や坊主頭の男の子なように優しくも厳しい人がいてくれるのが救いだと思う。 「ピクニック」 有名芸人と婚約してるという七瀬。 本当に素直に、そのまんまのエピソードを受け入れて読んでいた。 しかし、途中から雲行きが変わる。 職場の新人の登場がきっかけだ。 七瀬が芸人と交際しているというのは全て嘘だと言う。 そこから初めて私自身も七瀬の言動に疑いを持った。 そして読後、何かモヤモヤとした違和感が残った。 ルミをはじめとする職場の仲間たち。 七瀬の発言に対してとても優しい仲間達だと思い読んでいたのだが、どうもそうではないようだ。 自分たちが嘲笑う対象として七瀬と付き合っていたのではないか。 そう思って見ると、全てがそっちに傾いて読めてくる。 2作揃ってなんだか闇を見ているような恐ろしく苦しい作品だった。 何度か読むとまた色々見えてきそうな気もするけれど、何度も読むには心に余裕がないとしんどそうだなと思った。

Posted by ブクログ

2025/06/17

表題作ともう1作。 発達障害のこどもとその周囲が描かれた「こちらあみ子」と虚言癖を持つ大人とその周囲が描かれた「ピクニック」、と言ってしまうと少し乱暴だろうか… 「こちらあみ子」を読みながら、純真さからの行動で悪意がなければ許されるのかと頭を抱えてしまった。身近にあみ子がいたら...

表題作ともう1作。 発達障害のこどもとその周囲が描かれた「こちらあみ子」と虚言癖を持つ大人とその周囲が描かれた「ピクニック」、と言ってしまうと少し乱暴だろうか… 「こちらあみ子」を読みながら、純真さからの行動で悪意がなければ許されるのかと頭を抱えてしまった。身近にあみ子がいたら私はきちんと向き合えるだろうか… すごく重い問題を突きつけられた気がした。 「ピクニック」は、集団と個の違い、朱に交われば赤くなる、そんなことを思いながら読んだ。 両作品とも決して後味の良いものではない。

Posted by ブクログ