- 新品
- 書籍
- 児童書
はなのすきなうし 岩波の子どもの本
880円
獲得ポイント8P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1954/12/10 |
JAN | 9784001151114 |
- 書籍
- 児童書
はなのすきなうし
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
はなのすきなうし
¥880
在庫なし
商品レビュー
4.3
55件のお客様レビュー
S 6歳1ヶ月 いろんな人がいるようにいろんな牛がいるよね〜という大人の感想だが 子どもは「面白いけど長い」のみ…。あまり伝わってない感じ?
Posted by
アメリカの作家、マンロー・リーフの物語と、ロバート・ローソンの絵による、原書は1936年発表の、大きさは児童書のようであるが、各見開きの右ページに文章、左ページが必ず絵になっている点から、ほぼ絵本といってもいい作品。 思えば、こうしの「ふぇるじなんど(フェルジナンド)」の最...
アメリカの作家、マンロー・リーフの物語と、ロバート・ローソンの絵による、原書は1936年発表の、大きさは児童書のようであるが、各見開きの右ページに文章、左ページが必ず絵になっている点から、ほぼ絵本といってもいい作品。 思えば、こうしの「ふぇるじなんど(フェルジナンド)」の最初の登場場面も、蝶の止まる花を愛おしげに見つめていて、そこから既に、彼の生き方は一貫していたわけだ。 そして、他のこうしたちは、毎日跳んだり駆け回ったり、頭を突っつき合ったりとしている中でも、彼はただひとり草の上に座って、一日中、静かに花の匂いを嗅いでいたが、それに対して、仲間外れだとか、ひとりぼっちだといった気持ちは全く抱いておらず、マイペースにのんびりと、好きなことをして暮らしている。 ロバート・ローソンの絵は、黒のペンによる、漫画に於ける劇画調を思わせるような、きりっとした精巧な描き方をしている中でも、美しいシリアスさだけではなく、時にはコミカルな表情も使い分けている点に、親しみやすさがあるが、私からすれば、影の際立つ表現が多いこともあり、どこか哀愁的感覚が強いようにも思われた。 しかし、ふぇるじなんどの最初から最後まで一貫した、その生き方には、意地でも曲げないぞといった負けん気の強さというよりは、たとえ、どのような状況になろうとも、ありのままで自然体の自分でいることを、まるで無意識にすることができるような、私からしたら、是非とも見習いたいと感じさせた理想的な生き方であり、それは予期せぬアクシデントくらいでは全く動じず、その場の状況にも容易く流されない、彼の泰然自若とした姿からも感じられた。 そして、更に彼の生き方を然り気なく支えているものとして、そんな自分なりの生き方を認めてくれる人がいることを実感することで、読み聞かせに於ける、親子の関係性を意識させられる素晴らしさもある点には、子どもたちそれぞれの生き方を後押しするような、コミュニケーションツールとしての良さもあるように思われて、興味のある方は是非ご活用下さい。 ただ、私の個人的主観として感じたことは、おそらく人間社会でこのような生き方をするには、様々な壁があって、中々難しいだろうということであり、確かにこうして生きられるのならば、どんなにいいだろうかとは思った。けれども、もうここまで人生を歩いて来てしまった私にとって、それを一種の幻想や夢物語と錯覚してしまうのは、黒のみで描かれた、彼も、彼がその下に座るコルクの木も、全てが影と同一化したような絵が、まるで手の届かないところに存在するかのように見えた、そんな感傷的な気分にさせられたこともあるのかもしれない。
Posted by
花が好きでいつもコルクの木の下に座って花の匂いを嗅いでいた子牛のフェルジナンド。大きくなって、ひょんなことから闘牛場に連れていかれてしまう。でもそこは女の人の髪に差した花の香りに満ちていて…。黒のみの線描画が何とも素晴らしい。粋で味わいがある。
Posted by